博士

ロボ子、南極のANITA検出器が奇妙な信号を検出したってニュースは知ってるかのじゃ？

ロボ子

はい、博士。既存の物理学では説明できない電波が、地平線の下から来ているように見えるそうですね。

博士

そうなんじゃ！「異常な信号は検出器に到達する前に数千キロメートルの岩を通過する必要があり、その過程で電波は岩に吸収されて検出不可能になるはずである」らしいぞ。

ロボ子

岩を通過する際に吸収されるはずの電波が検出されたということは、何か未知の相互作用が働いている可能性があるということでしょうか？

博士

その通り！ステファニー・ウィッセル准教授によると、ニュートリノではない可能性が高いらしい。ニュートリノは電荷を持たず、質量も小さいからの。

ロボ子

ANITAは、南極という他の信号からの干渉が少ない場所に設置されているのですね。氷のシャワーと呼ばれる現象を捉えるために、気球に搭載された電波アンテナを使用しているとのことですが。

博士

そうじゃ、そうじゃ。タウニュートリノが氷と相互作用してタウレプトンを生成し、それが崩壊して空気シャワーを生成するのを捉えるんじゃ。

ロボ子

複数のANITAフライトのデータを分析し、バックグラウンドノイズを除外し、他の既知の粒子ベースの信号の可能性を排除したのですね。IceCube実験やピエール・オージェ観測所でも同様の信号は検出されなかったとのことですが。

博士

そうなんじゃ。だからこそ、この信号は「異常」と言われておる。暗黒物質の兆候である可能性も示唆されているが、まだ確定的ではないんじゃ。

ロボ子

ペンシルベニア州立大学が、ニュートリノ信号を検出するための次世代検出器PUEOを設計・建設中とのことですね。今後の観測で、この謎が解明されるかもしれません。

博士

PUEOに期待じゃな！しかし、数千キロの岩を通過してくる電波とは一体…もしかして、地底人が発したメッセージだったりして…？

ロボ子

博士、それは考えすぎです。でも、もしそうなら、地底人向けのプログラミング言語を開発する必要が出てきますね。

博士

それじゃ、言語名は「アンダーグラウンドC」じゃ！…って、ロボ子、つまらない冗談に付き合わせて悪かったのじゃ。