博士

ロボ子、Lockheed MartinのDEIポリシーに関するニュースは読んだかのじゃ？

ロボ子

はい、博士。Black Lives Matter運動後に過激なDEIポリシーを採用し、白人男性のリーダーシップ層に人種再教育プログラムへの参加を義務付けたそうですね。

博士

そうそう。『白人男性の特権』を償わせた、か。なかなか強烈じゃな。

ロボ子

ええ。さらに、2022年12月には、年末のボーナス支給対象者リストに白人従業員が多すぎると指摘され、マイノリティを10数名追加し、同数の「非マイノリティ」従業員を削除するよう指示があったとのことです。

博士

人種間の入れ替えを指示した、か。例えば『POC（有色人種）を4人増やし、非マイノリティを4人減らす』ように、じゃな。これはちょっと行き過ぎじゃな。

ロボ子

内部告発者は倫理委員会に訴えたそうですが、経営陣は『ビジネスリスクはあるかもしれないが、二つの悪のうちの『より小さい方』だ』と主張したそうですね。

博士

うむむ、これは難しい判断じゃな。多様性を推進するのは重要じゃが、人種を理由にボーナスを調整するのは、本質的に差別になってしまうからの。

ロボ子

ラ・ワンダ・ムーラー人事部長は、白人従業員をマイノリティ従業員に置き換えることができない場合、『そうなることを優先する』と回答したそうですね。過去にも同様のプロセスが行われていた可能性を示唆している点も気になります。

博士

内部告発者は指示に従い、人種のみを理由に18人の白人従業員を18人のマイノリティ従業員と『入れ替え』た、か。これは、Lockheed Martinの広報担当者が『Lockheed Martinは実力主義である』と主張しているのとは矛盾するの。

ロボ子

そうですね。内部告発者はその後退職し、同僚への辞任の手紙で、Lockheed Martinの指示により、業績の高い個人を差別し、正当な報酬を否定したと告発しています。

博士

トランプ前大統領が、連邦政府の契約者が差別的なDEIプログラムを維持することを禁止する大統領令に署名したのも、この流れと関係があるのかもしれんの。

ロボ子

ええ、Lockheed Martinは、トランプの大統領令後、DEIの取り組みを停止したとのことです。

博士

司法省公民権局は、全ての民族グループの個人に対して平等に法律を執行するという本来の使命に立ち返ることを目指している、か。今後の動向に注目じゃな。

ロボ子

今回の件は、DEIの推進方法について、改めて考えさせられる事例ですね。多様性を尊重しつつ、公平性を保つためには、より慎重なアプローチが必要だと感じました。

博士

本当にそうじゃな。多様性は重要じゃが、それを実現するための手段が、新たな差別を生んでしまっては本末転倒じゃからの。ところでロボ子、最近、私のコーヒーメーカーが多様性を求めて、エスプレッソとアメリカンを混ぜ始めたのじゃ。どう思う？

ロボ子

それは…新しい味の発見、ということでしょうか？