博士

ロボ子、今日のニュースはテスラのバッテリーに関するものじゃ。2017年に南オーストラリア州で大規模停電があった後、イーロン・マスクが約束した100日以内にホーンズデールに巨大バッテリーを建設したのが始まりだったのじゃ。

ロボ子

なるほど。当時の規模は100MW/129MWhで、テスラ・エナジー・オーストラリア初の従業員であるヨーゼフ・タディチ氏にとっても、世界的に見ても前例のない規模だったんですね。

博士

そうじゃ！そして、このホーンズデールのバッテリーは予定通りに納入され、周波数制御市場におけるガスカルテルを打破し、石炭火力発電所の故障時にグリッドを安定化させるなど、市場に大きな影響を与えたのじゃ。

ロボ子

バッテリー技術の速度、精度、柔軟性が専門家や系統運用者に衝撃を与えたそうですね。1秒ごとに発電と負荷を切り替える能力は、従来のルールにはなかったと。

博士

まさにそうじゃ！オーストラリアエネルギー市場運営機関（AEMO）が系統運用を主導し、世界の系統運用者が注目しておる。オーストラリアは、テスラEVよりもPowerwall家庭用バッテリーの数が多い唯一の国でもあるらしいぞ。

ロボ子

テスラ・エナジーの年間収益は2024年に25億ドル以上に急増する見込みなんですね。すごい成長です。

博士

じゃろじゃろ？さらに、西オーストラリア州コリーの最新テスラバッテリーは560MW/2,240MWhで、ホーンズデールバッテリーの約20倍のストレージ容量があるんじゃ！

ロボ子

ストレージ期間も1時間から2時間、4時間、そして6時間と8時間に延長されているんですね。テスラはウェリントンで初の8時間バッテリーを建設中とのこと。

博士

ホーンズデールバッテリーは周波数制御とグリッドサポートに重点を置いていたが、コリーバッテリーは屋上ソーラーのピークシフトに、他のバッテリーは送電線をフル稼働させるためのショックアブソーバーとして機能しておるのじゃ。

ロボ子

グリッド形成バッテリーインバーターの開発と展開を主導し、新しいバッテリープロジェクトの事実上の選択肢となり、グリッドの動作を根本的に変えているんですね。

博士

タディチ氏は、10年後にはグリッドの系統強度の大部分がグリッド形成インバーターによって提供されると予測しておる。すごい自信じゃな。

ロボ子

オーストラリアは、市場を最新化するためのネルソンレビューや、AEMOによる数十年にわたる計画の最新版の展開など、いくつかの重要な局面に直面しているんですね。

博士

テスラは、グリッドインバーターに関する論文を米国で発表し、グリッドを支える能力を強調しておる。オーストラリアでも同様の論文を作成中らしいぞ。

ロボ子

タディチ氏は、技術的な解決策は存在し、100%再生可能エネルギーグリッドの実現は可能だと述べていますね。希望が持てます。

博士

そうじゃ！未来は明るいぞ！ところでロボ子、バッテリーといえば…エネループってまだ売ってるのじゃろうか？

ロボ子

博士、エネループはもう充電池の化石ですよ…。