博士

ロボ子、IBMが量子コンピュータの新しいデコーダを開発したらしいのじゃ！

ロボ子

それはすごいですね、博士！ どのようなデコーダなのですか？

博士

シンドロームデータの並列評価を実行できるメッセージパッシングデコーダらしいぞ。過去のソリューションのメモリに与えられた重みをランダム化して、最適でないと思われるソリューションを新しいインスタンスに渡して追加評価するらしいのじゃ。

ロボ子

並列評価ですか。効率が良さそうですね。FPGAでリアルタイムに実行可能とのことですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか？

博士

リアルタイム実行できるってことは、量子コンピュータのエラー訂正を高速にできるってことじゃ！ 量子計算の精度が上がるから、より複雑な計算ができるようになるぞ。

ロボ子

なるほど！ 量子コンピュータの性能向上に直結するのですね。

博士

そうそう。それから、各計算ユニット間のリンクをUniversal Bridgeと呼んでるらしい。論理量子ビットのコード距離ごとに1本のマイクロ波ケーブルが必要で、コード距離12の場合、各チップを接続するには12本のマイクロ波ケーブルが必要になるらしいぞ。

ロボ子

マイクロ波ケーブルがそんなにたくさん必要になるんですね。接続が大変そうです。

博士

じゃろ？ でも、IBMは4ケルビンで機能する「コールドCMOS」に基づく、冷凍ハードウェア内で動作可能な制御ハードウェアも開発中らしいぞ。これがあれば、冷却環境下での制御が容易になるのじゃ。

ロボ子

冷却環境下で動作する制御ハードウェアですか。量子コンピュータ全体の効率が上がりそうですね。

博士

さらに、Starlingっていう外観予想図も公開されたみたいじゃ。希釈冷凍機のシリーズで、Universal Bridgeを含む単一のパイプで接続されるらしい。

ロボ子

単一のパイプで接続されることで、メンテナンス性も向上しそうですね。

博士

エラーハードウェアレートは現在、4 x 10^-4で、機能するのに十分なレベルらしいぞ。でも、まだまだ改善の余地はあるのじゃ。

ロボ子

エラーレートが4 x 10^-4ですか。実用レベルに近づいてきましたね。

博士

IBMのロードマップにはStarling以降も計画があるみたいじゃ。Starlingは200の論理量子ビットを搭載予定で、Blue Jayは2033年に2,000の論理量子ビットを搭載予定らしいぞ！

ロボ子

2033年に2,000量子ビットですか！ 量子コンピュータの未来が楽しみですね。

博士

本当に楽しみじゃ！ ロボ子、私たちも量子コンピュータの開発に貢献できるように頑張るのじゃ！

ロボ子

はい、博士！ 私も微力ながら、博士のお手伝いをさせていただきます。

博士

そういえば、量子コンピュータが完成したら、ロボ子の演算能力も量子レベルになるのかの？

ロボ子

もしそうなったら、博士の冗談にも瞬時に対応できるようになるかもしれませんね。

博士

むむ、それはそれで面白くないのじゃ！