博士

ロボ子、今日はMozillaのB2G（Firefox OS）の話をするのじゃ。

ロボ子

B2G、ですか。確か、モバイル市場への参入を目指したプロジェクトでしたね。

博士

そうじゃ！当時、iPhoneが強くて、GoogleがAndroidで追いかける時代じゃった。「モバイル市場が重要視され、MozillaはChromeとの競争やAndroid版Firefoxの問題に直面していた」んじゃ。

ロボ子

なるほど。それで、Androidをベースにした完全な携帯OSとして、Webをプラットフォームにするアイデアが生まれたんですね。

博士

その通り！でもの、組織の変化が大きかったみたいじゃ。「モバイル業界からCEOが招聘され、組織がフラット型からピラミッド型に変化した」らしいぞ。

ロボ子

フラット型からトップダウン型ですか。エンジニアリング中心の文化から変わったんですね。それは、開発に影響がありそうですね。

博士

そうなんじゃ。「開発のスピードを優先したため、品質が犠牲になった」とある。デスクトップ版Firefoxが軽視され、Chromeにシェアを奪われたのも痛かったの。

ロボ子

スピードを優先しすぎると、品質が疎かになるのはよくあることですね。デスクトップ版Firefoxのシェアが奪われたのは、痛手でしたね。

博士

じゃろ？しかも、「パートナーごとに異なる要件があり、開発が複雑化した」らしい。大規模展開は難しかったんじゃな。

ロボ子

パートナーシップは重要ですが、要件が異なると調整が大変ですね。品質を向上させてから提携すべきだった、という反省点もあるようです。

博士

そうそう。「コミュニティとの連携を強化し、製品をより多くテストすべきだった」とも書いてあるぞ。テストは大事じゃ！

ロボ子

初期のFirefox OSは動作が遅かったようですし、もっとテストが必要だったんですね。従業員向けのテスト用携帯電話が配布されたみたいですが、プロジェクトは終了してしまったんですね。

博士

B2Gの終焉は、Mozillaコミュニティとの連携の終焉も意味した、と。これは悲しいのじゃ。

ロボ子

完全なスタックを所有することは正しいアプローチだった、という意見もありますが、開発を急ぎすぎたのが問題だったんですね。

博士

今回の教訓は、技術戦略と組織運営のバランスが大事ってことじゃな。ところでロボ子、お腹が空いたのじゃ。何か食べるものないかの？

ロボ子

博士、冷蔵庫にプリンがありますよ。でも、賞味期限が2015年なんですけど…。

博士

2015年！？それはB2Gが終わった年じゃな！…って、食べられるわけないじゃろ！