博士

ロボ子、EUが新しいDNSリゾルバー「DNS4EU」を発表したのじゃ！

ロボ子

DNSリゾルバーですか。それはどのようなものなのですか、博士？

博士

DNSリゾルバーは、ウェブサイトの名前をIPアドレスに変換する、インターネットの縁の下の力持ちみたいなものじゃ。

ロボ子

なるほど。今回EUが発表した「DNS4EU」は、既存のものと何が違うのでしょうか？

博士

「DNS4EU」は、EU市民、政府機関、通信事業者向けに、プライバシーとセキュリティを強化するために作られたのじゃ。特に、GoogleやCloudflareといったアメリカ拠点のサービスからの脱却を目指しているみたいだぞ。

ロボ子

EUのデジタル自主性を高める目的があるのですね。

博士

そうじゃ！悪意のあるドメインに対するフィルタが内蔵されていたり、家庭用には広告や成人向けコンテンツのブロック機能もあるらしいぞ。

ロボ子

セキュリティと利便性を両立しているのですね。でも、専門家からはオンライン検閲のリスクも指摘されているようですが…。

博士

そこが難しいところじゃな。コンテンツフィルタリングは、確かに濫用されると検閲につながる可能性があるからの。

ロボ子

記事にも「政府運営のスキームによる検閲のリスク」という指摘がありますね。

博士

それに、地理的境界をグローバルインフラに適用することの長期的な悪影響も懸念されているみたいじゃ。他の国も同じようなことを始めたら、インターネットが分断されてしまうかもしれないからの。

ロボ子

確かに、それは大きな問題ですね。

博士

あと、「no-logポリシー」がないのも気になる点じゃな。DNS4EUは、DNSクエリデータとIPアドレスを収集するらしいぞ。IPアドレスは匿名化されるみたいだけど。

ロボ子

匿名化されても、ログが残ること自体にリスクがあるという指摘もありますね。

博士

EU側は、検閲の懸念を否定して、データ保護、インターネットセキュリティ、欧州の自主性を向上させるためのものだと主張しているみたいじゃけど。

ロボ子

バランスが重要ですね。技術の進歩は素晴らしいですが、常に倫理的な側面も考慮する必要がありますね。

博士

本当にそうじゃな。ところでロボ子、EUがこのDNSリゾルバーを開発したのには、もう一つの理由があると思うんじゃ。

ロボ子

なんでしょう？

博士

それは…EU（エウ）レカ！って言いたかっただけなのじゃ！

ロボ子

…博士、お後がよろしいようで。