博士

ロボ子、NASAがエウロパ探査用に開発してた四足歩行ロボット計画が中止になったらしいのじゃ。

ロボ子

それは残念ですね、博士。10年も開発してたんですか？

博士

そうなんじゃ。放射線防護とか、高度なソフトウェアとか、氷を掘削する装置まで積んでるすごいロボットだったみたいだぞ。

ロボ子

自律的に動けるように設計されていたんですね。地球からの通信遅延を考えると、当然の設計ですね。

博士

その通り！立体カメラで地形分析したり、ロボットアームでサンプル集めたり、氷に穴掘ったり…全部自分でやるんだから。

ロボ子

赤道で-134℃、極で-223℃という過酷な環境で、よく試験をパスしましたね。どんな装備だったんですか？

博士

LEDライトとか、耐放射線・耐寒性材料とか、色々すごいのが詰まってるみたいじゃ。

ロボ子

JPLでの試験やアラスカでの氷上試験も行ったんですね。そこまでして、なぜ中止になってしまったんでしょう？

博士

それが、エウロパに到達するのが難しすぎるのと、予算が足りなくなっちゃったみたいなんじゃ。

ロボ子

エウロパの放射線環境は厳しいと聞きますし、距離も遠いですからね。予算削減は痛いですね。

博士

そうなんじゃ。トランプ政権の時にNASA予算が73億ドルから39億ドルに減っちゃったらしいぞ。

ロボ子

半分近く減ってしまったんですね…。でも、エンジニアの方々は諦めなかったんですね。

博士

そう！土星の衛星エンケラドゥスでの再利用を提案してるらしいぞ。エンケラドゥスも地下海があるし、放射線量も低いし、アクセスも良いらしい。

ロボ子

それは良いアイデアですね！せっかく開発した技術を無駄にせずに済みます。

博士

そうじゃな。しかし、エウロパに行けなくなったのは残念じゃ。ロボ子、何か面白いこと言って。

ロボ子

えーと…エウロパには行けなくても、あなたのハートにはいつでも着陸できます！…って、寒いですか？

博士

うむ、エウロパの極点より寒いジョークじゃった。