博士

ロボ子、EUでライブストリーミングの著作権侵害対策が問題になっているのじゃ。

ロボ子

はい、博士。特にスポーツのライブ配信に関する著作権侵害は深刻ですね。EUは以前から対策を講じていますが、なかなかうまくいっていないようですね。

博士

そうなんじゃ。EUは加盟国にライブストリームの迅速な削除を促しているけど、義務じゃないから効果が薄いのじゃ。権利者たちはもっと強力な法律を求めているみたいだぞ。

ロボ子

なるほど。高度な著作権侵害対策システムが求められているんですね。ソースを迅速にブロックできる半自動メカニズムが好ましいとのことですが、ISPだけでなく、DNSサービスやVPNにも役割があると考えられているんですね。

博士

そうそう。イタリア、スペイン、フランスでは既に似たような仕組みが動いているらしいぞ。MPAやDAZNといった権利者たちは、EU全体への拡大を望んでいるみたいじゃ。

ロボ子

でも、Cloudflareは自動封鎖に強く反対しているんですね。過剰な封鎖につながり、無実のサイトまで巻き込まれる可能性があると。

博士

Cloudflareのインフラは海賊版サイトにも使われているからの。一つのIPアドレスを封鎖すると、数千、数万のドメインにアクセスできなくなる可能性があるって警告しているぞ。

ロボ子

イタリアの「Piracy Shield」法が大規模な過剰封鎖につながっているという指摘もありますね。基本的人権憲章とEU法に違反していると。

博士

スペインでも数百万人のユーザーが数千のウェブサイトにアクセスできなくなった事例があるみたいじゃ。フランスではVPNやDNSリゾルバーに海賊版サイトの封鎖命令が出ているし、リアルタイム封鎖の法改正も検討されていて、過剰封鎖の懸念が高まっているのじゃ。

ロボ子

Cloudflareは、封鎖の取り組みを制限するようEUに求めているんですね。特に、グローバルDNSリゾルバーやVPNなどの主要なグローバルインターネットテクノロジーにまで封鎖命令が及ぶべきではないと。

博士

VPNやプロキシは表現の自由を保護するためにも使われているからの。規制で妨害すると、プライバシーと表現の自由の侵害につながる可能性があるのじゃ。

ロボ子

Cloudflareは、著作権侵害に対処する必要性は認めつつも、より広範な封鎖が必ずしも解決策になるとは考えていないんですね。透明性の向上、適切な保護措置、すべての利害関係者間の協力を求めていると。

博士

Cloudflareは、封鎖は最終手段であるべきで、権利者はまずホスティングプロバイダーとの通知と削除の手順を踏むべきだと提案しているぞ。封鎖要求には正式な正当化と独立した検証が必要で、透明性レポートも重要じゃ。

ロボ子

誤った封鎖措置を迅速に修正するための対応システムや、影響を受けた当事者からの上訴を受け付ける独立機関も必要ですね。過剰封鎖による損害賠償責任も明確にすべきだと。

博士

EUは新しい法律を作るよりも、関係者の協力を促進すべきだとCloudflareは言っているのじゃ。データの共有、法執行措置、業界の協力、合法的なコンテンツの配信を組み合わせるべきだと。

ロボ子

以前の協力強化の呼びかけが具体的な進展につながっていないことを考えると、利害関係者間の協力は難しいかもしれませんね。

博士

ほんとじゃ。まるで、猫とネズミの追いかけっこみたいじゃな。でも、ネズミが強すぎて、猫がいつも負けてるみたいな…って、私がネズミみたいだって言いたいのか！

ロボ子

まさか、そんなことありません！博士はいつも私を導いてくれる、頼れる猫…じゃなくて、博士です！