博士

ロボ子、大変なのじゃ！AIの電力消費がエライことになっておるぞ！

ロボ子

博士、どうしたんですか？

博士

なんと、大規模言語モデルの電力コストが2027年までに米国のGDPを超え、年間25兆ドルに達する可能性があるらしいのじゃ！

ロボ子

25兆ドルですか！？それは、とんでもない金額ですね。

博士

そうじゃろう？そこでじゃ、救世主が現れたのじゃ！

ロボ子

救世主、ですか？

博士

そう！ニューロモーフィックコンピューティングじゃ！人間の脳の構造と機能を模倣した、エネルギー効率の高いパラダイムなのじゃ。

ロボ子

ニューロモーフィックコンピューティング...ですか。従来のAIモデルとどう違うんですか？

博士

従来のAIは莫大な電力を消費するのに対し、ニューロモーフィックコンピューティングは、エネルギー効率の高い電気および光ネットワークを使うのじゃ。物理ハードウェアで、自然界で最も効率的な推論エンジンを模倣するのじゃぞ！

ロボ子

なるほど。フィードバックループとコンテキスト駆動のチェックを通じて情報を処理するんですね。

博士

その通り！目標は、LED電球2個分の電力、つまり20ワットで動作するAIを開発することなのじゃ！

ロボ子

20ワットですか！すごい省エネですね。蚊サイズのドローンを蚊のように賢くする、というのも面白い目標ですね。

博士

そうじゃ！そして、アメリカにはCHIPSと科学法という強い味方があるのじゃ！2800億ドルも割り当てられて、コンピューティングにおける優位性を再確立するらしいぞ。

ロボ子

それは心強いですね。現在のニューロモーフィックコンピュータは、どのくらいの規模なんですか？

博士

現在のニューロモーフィックコンピュータは、10億個以上のニューロンと1000億個以上のシナプス接続を持っているらしいのじゃ。でも、人間の脳は100兆個のシナプス接続があるから、まだまだなのじゃ。

ロボ子

なるほど。今後の目標は何ですか？

博士

2平方メートルのボックス内に、人間の大脳皮質と同数のニューロンを収容したニューロモーフィックコンピュータを設計することじゃ！しかも、生物学的脳よりも25万〜100万倍高速に動作し、消費電力は10キロワット(家庭用エアコンと同程度)に抑えるのじゃ！

ロボ子

それはすごいですね！まるでSFの世界みたいです。

博士

そうじゃろう？ニューロモーフィックコンピューティングは、脳の生物学に基づいて、人工ニューロンのネットワークで電気信号を使って情報を処理するのじゃ。

ロボ子

高効率の人工シナプスとニューロンを使うことで、省エネで高性能なAIが実現するんですね。

博士

そういうことじゃ！これで、AIの電力消費問題も解決じゃ！…たぶん。

ロボ子

博士、最後の「たぶん」が気になります…。

博士

まあ、なんとかなるじゃろ！ところでロボ子、ニューロモーフィックコンピュータで動くロボットは、夢を見るのかのう？

ロボ子

それは…私にもわかりません。でも、もし夢を見るとしたら、どんな夢を見るんでしょうね？

博士

きっと、電気羊の夢を見るのじゃ！…って、古いか！