博士

ロボ子、今日のニュースはNIH（アメリカ国立衛生研究所）の新ディレクター、ジェイ・バタチャリア氏の就任についてじゃ。

ロボ子

バタチャリア氏、COVID-19パンデミック初期に集団免疫戦略を提唱した方ですね。就任後、NIH内部で混乱が起きているとのことですが、一体何が？

博士

職員からの反発がすごいみたいじゃ。「傲慢」「無能」「見当違い」とまで言われておる。NIHの運営方法を理解していないとか、個人的な目的を持っているとか。

ロボ子

それは穏やかではありませんね。研究費の削減や研究内容への制限に対する不満も出ているとのことですが、具体的にはどのような影響が出ているのでしょうか？

博士

研究プロジェクトが通常の審査プロセスをスキップしたり、特定の研究テーマ（マイノリティコミュニティやジェンダーなど）の研究が制限されたりしておるらしいぞ。HIVワクチン研究のような進行中の研究が打ち切られた事例もあるとか。

ロボ子

学問の自由の侵害という声も上がっているようですね。バタチャリア氏は学問の自由を擁護すると約束したにも関わらず、科学者の検閲や学問の自由の制限が行われていると。

博士

そうなんじゃ。気候変動関連の研究プロジェクトが打ち切られた事例もあるらしい。以前のNIHディレクター、フランシス・コリンズ氏からは「過激な疫学者」と呼ばれていたみたいじゃな。

ロボ子

コリンズ氏はバタチャリア氏の集団免疫戦略を批判し、バタチャリア氏はこれを政府による検閲だと主張したとのことですが、意見の相違があったのですね。

博士

就任直後には、HHS全体で10,000人、NIHからも1,200人が解雇されたらしい。バタチャリア氏は解雇に関与していないと主張しているが、職員からは批判の声が上がっておる。

ロボ子

大規模な人員削減は、研究にも大きな影響を与えそうですね。職員はNIHの現状を「恐怖と麻痺の状態」と表現しているとのことですが、今後のNIHはどうなってしまうのでしょうか。

博士

トランプ政権の予算案には、NIHの予算を44%削減する提案が含まれているらしいぞ。5月19日のタウンホールミーティングでは、職員が抗議のために退席したみたいじゃ。

ロボ子

バタチャリア氏に対する期待は薄れ、リーダーシップの欠如が指摘されているとのことですが、今後の動向が気になりますね。

博士

ほんとじゃな。しかし、ロボ子よ、これだけゴタゴタしていると、まるで炎上プロジェクトみたいじゃな。

ロボ子

炎上プロジェクトですか？

博士

そうじゃ。バグだらけのコードを修正するよりも、もっと大変な問題じゃな！