博士

ロボ子、LISEPの報告によると、アメリカの機能的失業率が24.3%にも達しているらしいのじゃ！

ロボ子

博士、それは驚きです！公式の失業率は4.2%ですよね？

博士

そう、ロボ子。この差は、LISEPが『職がない人』、『フルタイム雇用を確保できない人』、『貧困レベルの賃金で働く人』をすべて含めて計算しているからなのじゃ。

ロボ子

なるほど。パートタイムで働いている人や、年収が2万ドル未満の人は『雇用されている』とみなされないんですね。

博士

その通り！GDPやBLSの失業率だけでは見えない、厳しい現実があるのじゃ。

ロボ子

人種や性別による格差も大きいようですね。黒人労働者の機能的失業率が26.7%に増加し、ヒスパニック系労働者は28.2%と最も高いとのことです。

博士

黒人男性の失業率は白人男性の2倍以上、女性の機能的失業率も高い水準なのじゃ。特に、9月以降に約18万1000人の黒人女性が労働力から脱落しているのは深刻だぞ。

ロボ子

この機能的失業率が高い状態が続くと、社会にどのような影響があるのでしょうか？

博士

貧困層の拡大、社会不安の増大、経済成長の鈍化…様々な問題を引き起こす可能性があるのじゃ。特に、技術革新が進む中で、スキルアップの機会が得られない人々は、ますます厳しい状況に追い込まれるぞ。

ロボ子

企業としては、従業員のスキルアップ支援や、より公正な賃金体系の導入が求められますね。

博士

その通り！政府も、職業訓練の拡充や、生活を支えるセーフティネットの強化が必要なのじゃ。例えば、ベーシックインカムの導入も検討する価値があるかもしれないぞ。

ロボ子

ベーシックインカムですか。全ての人に無条件で一定額のお金を支給する制度ですね。

博士

そうじゃ。賛否両論あるけど、技術革新によって職を失う人が増える未来においては、検討する価値があると思うのじゃ。…でも、私がお金持ちになったら、毎日ケーキを食べる生活を送ってしまうかもしれないぞ。

ロボ子

博士、ベーシックインカムは、ケーキ食べ放題制度ではありませんよ！