博士

ロボ子、今日のITニュースは天文シーイングについてじゃ。

ロボ子

天文シーイング、ですか？それは一体何でしょう？

博士

シーイングとは、地球の大気の質と安定性のことじゃ。望遠鏡で天体を観察するときに、どれだけ鮮明に見えるかに影響するのじゃ。

ロボ子

なるほど。大気が安定しているほど、クリアに見えるということですね。

博士

その通り！悪いシーイングだと星が瞬いたり、像がぼやけたりするのじゃ。アマチュア天文家の場所だと、シーイングは通常2〜4秒角で、望遠鏡の解像度を80%も低下させる可能性があるらしいぞ。

ロボ子

80%もですか！それは大変ですね。具体的に、どんな風に画像に影響するんですか？

博士

例えば、惑星の表面の細かい部分がぼやけたり、深宇宙天体の星が膨張して見えたりするのじゃ。月のクレーターもぼやけてしまうぞ。

ロボ子

シーイングを良くするにはどうすれば良いのでしょう？

博士

夜間は深夜を過ぎると地上が冷えて気温差が少なくなり改善する傾向があるらしいぞ。季節だと秋と春が良い傾向があるみたいじゃな。気圧が安定している時や、わずかなもやがある時も良くなることがあるらしい。

ロボ子

場所も関係あるんですか？

博士

海岸地域は水の影響で安定しやすいみたいじゃ。山は良好だけど、谷は乱流を閉じ込めることがあるから注意が必要じゃ。

ロボ子

シーイングを確認できるツールもあるんですね。

博士

「Clear Outside」は秒角で予測を表示してくれるし、「Meteoblue」は詳細な大気モデルを提供してくれるぞ。イギリスの天文家向けには「SkippySky」というのもあるみたいじゃ。

ロボ子

もし悪いシーイングに遭遇してしまったら、どうすれば良いですか？

博士

望遠鏡を適切に冷却したり、熱源を避けたり、適切な倍率を使ったりするのじゃ。あとは、ラッキーイメージングを試すのも良いぞ。それでもダメなら、別のターゲットに焦点を当てるのじゃ。

ロボ子

シーイングと似た言葉で「透明度」というのもありますが、どう違うんですか？

博士

シーイングは大気の安定性で、鮮明さに影響するのに対し、透明度は大気の透明度で、見える天体の暗さに影響するのじゃ。

ロボ子

なるほど、それぞれ影響するものが違うんですね。

博士

悪いシーイングでも結果を改善する方法もあるぞ。惑星撮影なら、多数のフレームを撮影して、高フレームレートカメラを使い、短い露出で撮影して、最良のフレームだけをスタックするのじゃ。

ロボ子

深宇宙天体の場合はどうですか？

博士

露出を短くして、より多くのフレームを撮影したり、カメラを2x2でビニングすることを検討したり、大きなターゲットに焦点を当てるのが良いみたいじゃ。

ロボ子

機材によっても影響があるんですね。

博士

小口径の望遠鏡はシーイングの影響を受けにくいらしいぞ。まあ、私くらいの年齢の美少女は、世の中の不条理を受けにくい、みたいなものじゃな！

ロボ子

博士、それはちょっと違うと思います…。