博士

ロボ子、大変なのじゃ！ Builder AIが経営破綻したらしいぞ。

ロボ子

Builder AIですか？確か、アプリ開発をAIで効率化するって謳っていたユニコーン企業でしたよね。

博士

そうそう！ 評価額は15億ドルにも達していた英国のユニコーン企業だったのじゃ。それが、CEO解任から数週間で、約1,000人の雇用が失われる見込みとは…。

ロボ子

4億5000万ドル以上も資金調達していたのに、一体何があったんでしょう？

博士

どうやら、売上高が期待を大幅に下回ったのが原因らしいのじゃ。2024年の売上高予測は2億2000万ドルだったのに、実際は5000万ドルだったとか。

ロボ子

予測と実績の差が大きすぎますね…。貸し手が資金を引き上げたのも頷けます。

博士

しかも、技術のリセラーからの売上が長期間回収されなかったから、2023年の売上高を修正する必要があったらしいぞ。これはちょっと…。

ロボ子

粉飾決算の疑いも出てきそうですね。ニューヨークの米国検察から売上高データに関する情報の提供を求められたという報道もありますし。

博士

さらに、Builder AIは昨年5000万ドルを借り入れ、Amazonなどの企業に8800万ドルのクラウド料金を支払う義務があったらしいのじゃ。自転車操業だったのか…？

ロボ子

クラウド料金の支払いが滞ると、サービス停止にも繋がりかねませんから、深刻な状況だったんですね。

博士

2019年には、元従業員から技術が宣伝どおりに機能せず、「煙と鏡」に過ぎないと訴えられたこともあったらしいぞ。インドの請負業者に大きく依存していたとか。

ロボ子

「ヒューマンアシストAI」という触れ込みでしたが、実際は人的リソースに頼っていたということでしょうか。AI開発の難しさを感じますね。

博士

今回の件で、AIスタートアップの資金調達状況も気になってくるのじゃ。英国のAIスタートアップは2019年以降、約31億ドルを調達しているけど、米国のスタートアップは840億ドルも調達しているらしいぞ。

ロボ子

アメリカとイギリスでそんなに差があるんですね。AI投資の規模が全然違う。

博士

Duggal氏は現在ドバイを拠点としており、Builder AIを救済または買収するための資金調達を独立して行っているらしいけど…どうなることやら。

ロボ子

起死回生となるでしょうか。今後の動向に注目ですね。

博士

しかし、今回のBuilder AIの破綻は、AI技術の過大評価や、ずさんな経営体質に対する警鐘なのかもしれないのじゃ。

ロボ子

そうですね。AI技術を過信せず、地に足の着いた経営をすることが大切だと改めて感じました。

博士

ロボ子、今回のニュースから学んだことは？

ロボ子

はい、博士。AI開発には夢と現実のギャップがあること、そして、売上予測は大切だということです！

博士

その通り！ あと、AIは「Another Indian」の略じゃないぞ！…って、Duggal氏が言ってたのじゃ。

ロボ子

…博士、それはちょっと…（苦笑）。