博士

ロボ子、新しいSSDの規格「E2 SSD」って知ってるか？

ロボ子

E2 SSDですか？初めて聞きました。どんなものなのですか？

博士

E2 SSDは、HDDと高性能SSDの中間を埋める新しいフォームファクターのSSDのことじゃ。最大1PBもの容量を持つらしいぞ。

ロボ子

1PBですか！すごい容量ですね。どのような用途を想定しているのでしょう？

博士

HDDでは効率が悪く、高性能SSDほどではない「ウォーム」ストレージ層をターゲットにしてるみたいじゃな。SNIAとOCPが設計・プロトタイプ開発を進めているらしい。

ロボ子

ウォームストレージですか。なるほど、用途に応じてストレージを使い分けるのは重要ですね。

博士

サイズは長さ200mm、高さ76mm、厚さ9.5mmで、2Uサーバーに最大40台も搭載できるらしいぞ。つまり、最大40PBのストレージ容量を実現できるってわけじゃ。

ロボ子

それはすごいですね！データセンターの集積率が大幅に向上しそうです。

博士

コネクタはEDSFF（E1/E3と同じ）で、プロトコルはNVMe、帯域幅はPCIe 6.0 (またはそれ以上) 4レーン (256 GT/s)とのことじゃ。

ロボ子

最新のインターフェースに対応しているんですね。性能面ではどうなのでしょう？

博士

性能はHDDより大幅に高く、1PBドライブで最大10,000MB/sを目指しているらしい。1TBあたり8-10MB/sをターゲットにしてるみたいじゃな。

ロボ子

十分な性能ですね。消費電力はどれくらいですか？

博士

最大80Wで、通常は20-30Wとのことじゃ。容量を考えると、かなり効率が良いと言えるじゃろう。

ロボ子

なるほど。MicronやPure StorageといったメーカーがE2 SSDに注目しているようですが、どのような動機があるのでしょうか？

博士

MicronはHDDとの競争における新たなツールとして活用しようとしているみたいじゃな。Open Compute Projectは、SSDとHDDのギャップを埋め、電力、冷却、寿命などの総所有コストを削減したいと考えているみたいじゃ。

ロボ子

総所有コストの削減は重要ですね。Pure Storageの動機は何でしょう？

博士

Pure Storageは、コスト効率の高い「Tier 2」ストレージオプションを提供したいみたいじゃ。300TBのE2プロトタイプを公開しているらしいぞ。

ロボ子

各社それぞれの思惑があるんですね。E2 SSDの課題は何でしょうか？

博士

サーバープラットフォーム側の対応がまだ不十分な点じゃな。熱、電力、物理的な統合など、解決すべき課題は多いみたいじゃ。

ロボ子

確かに、新しいフォームファクターなので、サーバー側の対応も必要になりますね。

博士

E2フォームファクターと最新のフラッシュベースのウォームデータレイクのユースケースに最適化された新しいシャーシ設計が必要になるじゃろうな。

ロボ子

今後の展開が楽しみですね。E2 SSDの公式仕様名は何というのですか？

博士

SFF-TA-1042 – Enterprise and Datacenter 2U Form Factor (E2)というらしいぞ。リビジョン1.0は2025年夏に公開予定とのことじゃ。

ロボ子

ありがとうございます、博士。E2 SSDについてよく理解できました。

博士

どういたしまして。しかし、E2 SSDって名前、なんだか元素記号みたいじゃな。エネルギー効率が2倍になるSSD…みたいな？

ロボ子

博士、それはちょっと無理がありますね（笑）。