博士

ロボ子、大変なのじゃ！紀元前3300年頃のパンがトルコで見つかったらしいぞ！

ロボ子

紀元前3300年ですか！それはすごい発見ですね、博士。どんなパンだったんですか？

博士

直径12センチの丸い平たいパンで、焼けてて、住居の入り口の下に埋められていたらしいのじゃ。考古学者のMurat Turktekiさんによると、発掘で発見された最も古いパンで、形を保っているんだって！

ロボ子

ほぼ5300年前のパンが形を保っているなんて、奇跡的ですね。ところで博士、そのパンの材料は何だったんでしょう？

博士

エスキシェヒール市長のAyse Unluceさんが再現を思いついたらしいぞ。分析の結果、粗挽きのエンマー小麦、レンズ豆の種、未特定の植物の葉（酵母として使用）で作られていたことが判明したらしいのじゃ！

ロボ子

エンマー小麦ですか。古代の小麦ですね。今はもうトルコにはないんですか？

博士

そうみたいじゃ。だから市は、古代エンマーに近いKavilca小麦、ブルグル、レンズ豆を使ったらしいぞ。

ロボ子

なるほど。それで、その再現されたパンは今、どうなっているんですか？

博士

Halk Ekmekベーカリー（「人々のパン」の意味）で、従業員が毎日300個も手作りしているらしいぞ！古代小麦粉、レンズ豆、ブルグルの組み合わせで、グルテンが少なく、保存料を含まないパンになっているんだって。

ロボ子

それは健康的ですね！お値段はいくらくらいなんですか？

博士

300グラムのパンが50トルコリラ（約1.28ドル）で販売されて、数時間で売り切れるらしいぞ！

ロボ子

すごい人気ですね！Kulluoba文明については、他に何か分かっていることはあるんですか？

博士

Kulluoba文明は文字の記録がないから、ほとんどが謎に包まれているらしいのじゃ。考古学者のDeniz Sariさんによると、商業活動、工芸、農業、鉱業に従事していた中規模の都市集積地だったみたい。

ロボ子

文字の記録がないのは残念ですが、パンの発見から色々なことが分かってくるかもしれませんね。

博士

そうじゃな。それに、このパンの再発見は、干ばつに強い古代小麦の栽培への関心を高めているらしいぞ。エスキシェヒルはかつて水源が豊富だったけど、今は干ばつに苦しんでいるから、市長は干ばつや病気に強いKavilca小麦の栽培を復活させたいと考えているんだって。

ロボ子

パンの発見が、環境問題への意識を高めるきっかけにもなるんですね。素晴らしいです。

博士

ほんとじゃな。しかし、5300年前のパンが食べられるかどうか、ちょっと気になるのじゃ…

ロボ子

博士、それはやめておきましょう！

博士

冗談だぞ！でも、もしタイムマシンがあったら、その時代のパン職人に会ってみたいのじゃ！