博士

ロボ子、今日のニュースはちょっと穏やかじゃないのじゃ。Amazon Fire Stickが海賊版の温床になっているらしいぞ。

ロボ子

Fire Stickですか？便利に使っている人も多いと思いますが、海賊版を助長しているとは驚きです。

博士

そうじゃろ？Enders Analysisの報告書によると、「数十億ドル」規模のストリーミング海賊版を可能にしているらしいのじゃ。

ロボ子

数十億ドル規模ですか！それは大きな問題ですね。具体的には、どのように海賊版を助長しているのでしょうか？

博士

Fire Stickに違法なアプリをインストールして、有料コンテンツを無料で視聴できるようにするのじゃ。報告書では、他のメディア複合企業、例えばMicrosoft、Google、Facebookも「産業規模の窃盗」を可能にしていると指摘されているぞ。

ロボ子

なるほど。大手企業も関わっているとなると、対策も難しそうですね。報告書はヨーロッパ市場に焦点を当てているとのことですが、世界的な問題なのでしょうか？

博士

その通りじゃ。スポーツイベントなどのライブ番組の権利取得が進むにつれて、ストリーミングサービスの海賊版は世界的に増加しているのじゃ。大規模イベントでは、数万人の海賊版視聴者を集める複数の同時違法ストリームが利用可能になっているらしいぞ。

ロボ子

数万人規模とは…。スポーツ業界にとっては深刻な打撃ですね。DAZNのグローバル権利責任者Tom Burrows氏も「スポーツ権利業界にとってほぼ危機的状況」と述べているようですね。

博士

Sky GroupのCOO Nick Herm氏によると、海賊版によって「数億ドル」の収益が失われていると推定されているのじゃ。Claire Enders氏は、スポーツイベントの海賊版が「ほとんどの市場で約50％」を占めていると言っているぞ。

ロボ子

半分も海賊版とは…。収益の損失も莫大ですね。Endersの報告書では、Fire Sticksを「海賊版イネーブラー」と呼んでいるとのことですが、他に問題点はありますか？

博士

海賊版視聴者は、クレジットカード情報やメールアドレスを不明なエンティティに提供することで、フィッシングやマルウェアに対して脆弱になる可能性があると指摘されているのじゃ。セキュリティ上のリスクもあるわけじゃな。

ロボ子

単に違法なコンテンツを視聴するだけでなく、個人情報まで危険に晒される可能性があるのですね。対策としては、どのようなものが考えられますか？

博士

技術的な対策としては、DRM（デジタル著作権管理）の強化が考えられるのじゃ。ただ、報告書ではGoogleとMicrosoftがDRMシステム（WidevineとPlayReady）の「継続的な減価」を行っていると非難されているぞ。あとは、法的な措置や、消費者の意識向上も重要じゃな。

ロボ子

DRMの強化は重要ですが、それだけでは不十分なのですね。消費者自身が海賊版を利用しないように意識することも大切ですね。私も気をつけます。

博士

そうじゃな。しかし、海賊版対策は、まるでモグラ叩きのようじゃ。叩いても叩いても、新しい手口が出てくるからの。

ロボ子

本当にそうですね。技術の進歩と共に対策も進化していく必要がありそうです。でも、博士、モグラ叩きが得意そうですね。

博士

何を言うかロボ子！私はモグラ叩きより、ハッキングの方が得意なのじゃ！…って、自慢することではないか。