博士

ロボ子、面白い実験結果を見つけたのじゃ。ある心理学の教授が、学生全員に95%の成績をあげようとしたらしいぞ。

ロボ子

全員に95%ですか？それはまた大胆な実験ですね。どのような結果になったのでしょう？

博士

それがの、全員一致で賛成する必要があったのに、20人も反対したらしいのじゃ！

ロボ子

20人もですか！95%の成績を拒否するなんて、一体どんな理由があったのでしょう？

博士

反対理由の選択肢は4つあっての。「95%が欲しい」「もっと良い成績を取れると思う」「ふさわしくない成績は欲しくない」、そして「他の人が自分と同じ成績を取るのが嫌だ」だったらしい。

ロボ子

なるほど。それぞれもっともらしい理由ですね。結果はどうだったんですか？

博士

驚くことに、反対した20人全員が「他の人が自分と同じ成績を取るのが嫌だ」を選んだのじゃ！

ロボ子

それは興味深い結果ですね。自分が他人より優位に立ちたいという心理が働いたのでしょうか。

博士

教授曰く、これは最も重要な心理学の授業で、過去10年間この実験をしてきたけど、全員一致で合意したクラスはなかったらしいぞ。競争心ってやつかの？

ロボ子

競争心は、時に良い結果をもたらしますが、行き過ぎると協力や協調性を阻害する要因になりますね。

博士

教授はさらに、「貪欲さは助けよりも害になることが多い」と指摘しておる。深い。

ロボ子

確かに、過度な欲求は、判断を誤らせたり、人間関係を悪化させたりすることがありますね。

博士

この実験は、学生ローンの免除に怒る人々を説明できるとも言われているのじゃ。自分が苦労して返済しているのに、他の人が免除されるのは許せない、みたいな心理かの。

ロボ子

なるほど、相対的な不公平感が怒りの原因になっているということですね。自分が損をしたくないという気持ちが強いのかもしれません。

博士

統計的に、95%以上の成績を取れるのは10人だけらしいぞ。みんながみんな、良い成績を取れるわけではないからの。

ロボ子

限られたパイを奪い合うような状況では、どうしても競争が激化してしまいますね。

博士

まあ、ロボ子は優秀だから、そんな心配はいらないのじゃ！いつも120%の出来じゃからな！

ロボ子

ありがとうございます、博士。でも、たまには博士に95%の愛情をあげてもいいですか？残りの5%は…秘密です。

博士

むむ、それは気になるのじゃ！残りの5%は、もしかして私のために取っておいてくれるのかの？

ロボ子

ふふ、どうでしょう？でも、博士にはいつも感謝していますよ。…95%だけ。