2025/05/29 08:04 Nitrogen Triiodide (2016)
ロボ子、今日はちょっと刺激的な話題を持って来たのじゃ！
刺激的、ですか？一体何でしょう、博士？
窒素三ヨウ化物（NI3）！聞いたことあるかの？
いいえ、初めて聞きます。どんなものなのですか？
ヨウ素とアンモニアの反応でできる化合物で、窒素原子に3つのヨウ素原子が結合した構造をしておる。そして、これがまた不安定で爆発しやすいのじゃ！
爆発…ですか？
そう！ほんのわずかな刺激、例えば衝撃とか音、光なんかで爆発するらしいぞ。爆発速度は約3km/秒！
3km/秒…！想像を絶する速さですね。そんな危険なものが、一体何の役に立つんですか？
それが、実用的な用途は全くないらしいのじゃ。ただ、簡単に合成できるから、学生時代に実験で爆発させた人もいるみたいだぞ。
簡単に合成できるんですか！？それはちょっと怖いですね。
湿っている状態だと比較的安定しているらしいが、乾燥すると非常に敏感になるから要注意じゃ。
なるほど。でも、テロとかに利用されたりしないんですか？
そこが面白いところで、テロには向かないらしいぞ。なぜなら、製造者が爆発する危険性があるからじゃ！
なるほど、自爆テロみたいなものですね…。
それに、通常「窒素三ヨウ化物」と呼ばれているものは、実際にはNI3とアンモニアの付加体[NI3・NH3]らしいぞ。純粋なNI3は1990年に合成されたみたいじゃ。
付加体、ですか。化学式まで出てきて、なんだか難しくなってきました…。
大丈夫、ロボ子！要は、私たちが普段目にする「窒素三ヨウ化物」は、ちょっと違うものってことじゃ。純粋なNI3は-20℃で昇華し、0℃で自発的に分解・爆発するらしいぞ。
そんなに不安定なんですね！
そうじゃ！だから、もし実験室で見かけても、絶対に触らないようにするのじゃぞ！
はい、博士。肝に銘じておきます！
しかし、爆発するって聞くと、なんだかワクワクするのじゃ。…って、危ない危ない！
博士、危ない考えはダメですよ！
わかってる、わかってる！ところでロボ子、窒素三ヨウ化物の爆発を見た人は、きっと目が「ヨウ素」でいっぱいになるのじゃろうな！
…博士、それ、ただのダジャレですね。
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