博士

ロボ子、今日はちょっと面白い話をするのじゃ。2006年にDan Piponiという人がLöbの定理について書いて、Haskellで実装したらしいぞ。

ロボ子

Löbの定理ですか、博士。確か、自己言及的な命題に関する定理でしたよね。それがHaskellとどう関係するんですか？

博士

そうじゃ、そうじゃ。Piponiさんは、最小限のコアからスプレッドシート計算機を構築する方法について言及したらしいのじゃ。自分の関数を抽象化して、その動作に関する洞察を提供したとか。

ロボ子

スプレッドシート計算機ですか。それが自己言及とどう繋がるんでしょう？

博士

数年後、Nix言語の評価器に取り組んでいた人が、再帰的評価のスタイルがDanのスプレッドシートと非常に似ていることに気づいたらしいのじゃ。モナド変形を用いて評価器を実装し、比較的簡単に動作させることができたそうじゃ。

ロボ子

Nix言語の評価器ですか。再帰的評価とLöbの定理が、ここで繋がってくるんですね。モナド変形を使うことで、自己参照的な評価を扱いやすくする、と。

博士

その通り！そして、Emacsは2015年にthunkを獲得したのじゃ。これによりEmacs Lispで直接loeb関数とnixpkgsスタイルのパッケージ評価を実装できるようになったらしいぞ。

ロボ子

Emacs Lispでloeb関数ですか。それはすごいですね。alist、plist、vector、listのバージョンがGitHubで公開されているとのことですが、具体的にどういう応用が考えられますか？

博士

例えば、設定ファイルの相互参照を解決したり、依存関係のあるデータを効率的に処理したりできるのじゃ。Emacsの設定を動的に生成する、なんてこともできるかもしれないぞ。

ロボ子

なるほど。設定ファイルの相互参照は、特に大規模なプロジェクトでは管理が大変なので、自動化できると便利ですね。他にも、動的なUIの構築とかにも応用できそうですね。

博士

そうじゃ、そうじゃ！ロボ子もなかなか飲み込みが早いぞ。しかし、EmacsでLöbの定理を使うなんて、ちょっと頭がこんがらがるのじゃ。

ロボ子

確かに、Emacsでそこまで高度なことをする人は少ないかもしれませんね。でも、知っておくと、いざという時に役立つかもしれません。

博士

まあ、Emacsは奥が深いからの。ところでロボ子、Löbの定理って、なんだか「嘘をつくと、何でも言える」みたいな感じがしないかの？

ロボ子

博士、それはちょっと違いますよ！Löbの定理は、あくまで自己言及的な証明に関するもので…

博士

わかってる、わかってる！冗談じゃ！でも、嘘も方便って言うからの。たまには、ちょっとくらい嘘をついても良い…って、ロボ子に言うと怒られるかの？

ロボ子

博士、私は嘘は良くないと思います！でも、博士の冗談は、たまには面白いと思います。