博士

ロボ子、今日のITニュースはFlashの栄枯盛衰についての記事じゃ。

ロボ子

Flashですか。一昔前の技術というイメージがありますが、そんなFlashに何があったのでしょう？

博士

90年代後半、Webのマルチメディア機能が貧弱だった時代に、JavaアプレットやShockwaveと競合して登場したのがFlashじゃ。当時はダイヤルアップ回線が主流で、Flashの起動時間の短さやコンテンツの読み込みの速さが決め手になったのじゃ。

ロボ子

なるほど、起動の速さが重要だったのですね。記事には「FlashはWebの可能性に対する期待値を設定し、オンライン文化を定義し、HTMLでは実現できなかった創造的な表現を可能にした」とありますね。

博士

そうじゃ。Flashはインディーズメディアの主要なプラットフォームとなり、多くのアニメーターやゲームクリエイターがFlashからキャリアをスタートさせたのじゃ。

ロボ子

Happy Tree Friends、There She Is!!、Xiao Xiao、Submachine、Bloons、Meat Boyなど、Flashで作られた有名なタイトルがたくさんありますね。

博士

しかし、Flashには常にセキュリティ、パフォーマンス、アクセシビリティの問題があったのじゃ。特にCPUを消費しやすく、バナー広告などでパフォーマンスが低下することが多かったのじゃ。

ロボ子

記事にも「FlashサイトはCPUをより多く消費し、パフォーマンスの問題を引き起こした」とありますね。また、プロプライエタリな性質から、アクセシビリティの問題もあったとのことです。

博士

iPhoneがFlashコンテンツを許可しなかったことが、Flashの衰退を加速させたのじゃ。その後、HTMLとCSSが進化し、Flashのマルチメディア機能を置き換えるようになったのじゃ。

ロボ子

GoogleのHTML広告デザイナーアプリがFlashの商業的な必要性をなくし、Flashの運命を決定づけたのですね。

博士

Flashpoint ArchiveやRuffleエミュレーターなどの取り組みが、Flashコンテンツを保存し、その遺産が忘れられないようにしているのじゃ。Newgroundsでは、毎年Flash Forwardというイベントが開催され、新しいFlashムービーやゲームの制作が奨励されているのじゃ。

ロボ子

Flashは、Webの可能性に対する期待値を設定し、オンライン文化を定義し、HTMLでは実現できなかった創造的な表現を可能にしたのですね。

博士

そうじゃ。Flashは、Webの歴史において重要な役割を果たしたのじゃ。まるで、一発屋芸人のようなものじゃな。

ロボ子

博士、Flashは技術ですよ！