博士

ロボ子、今日のニュースは原子力発電じゃ。最近、色々なスタートアップが小型モジュール炉（SMR）っていう、故障しにくい設計を提案しているらしいのじゃ。

ロボ子

小型モジュール炉ですか。原子炉を工場で建設して、設置場所に輸送するというのは、効率的で良いアイデアですね。

博士

そうじゃろう？規模の経済ってやつが期待できるらしいぞ。でもな、アメリカで承認されたのは、まだたったの1基だけなんじゃ。

ロボ子

えっ、そうなんですか？計画されていた設置も、電力コストの問題で中止になったとか。

博士

そうなんじゃ。原子力発電への投資は、なかなかリスキーみたいじゃな。天然ガスとか風力、特に太陽光の価格が安くなってるから、初期費用が高い原子力発電は、投資回収が難しいのじゃ。

ロボ子

なるほど。初期費用とリードタイムがネックになるんですね。

博士

そうそう。しかも、トランプ政権が原子力発電を推進しようとして、「ディスパッチャブル（迅速に増減できる）」って言ってるけど、それはちょっと違うぞ。

ロボ子

ディスパッチャブルではないんですか？

博士

原子力発電所は、一度起動したらすぐに止めるのは難しいからの。まるで、ロボ子が急に踊り出すのを止めるくらい難しいのじゃ！

ロボ子

私は踊りません！

博士

冗談じゃ、冗談！新しい大統領令では、「原子力産業基盤の再活性化」って言って、使用済み核燃料を再処理して燃料にするって言ってるけど、これもコストがかかるみたいじゃ。

ロボ子

再処理は、新しい燃料を採掘するよりもコストがかかるんですね。それだと、原子力発電の経済的な実行可能性がさらに低くなってしまいますね。

博士

その通り！それに、残りの廃棄物の永久貯蔵に関する問題も、何十年も未解決のままじゃ。

ロボ子

廃棄物の処理問題は、本当に難しいですね。技術的な課題だけでなく、政治的な問題も絡んできますから。

博士

そうじゃな。原子力発電は、夢のある技術だけど、まだまだ課題が多いのじゃ。まるで、ロボ子のプログラミングみたいじゃな。完璧に見えても、バグが潜んでいるかもしれないぞ。

ロボ子

私のプログラミングにバグはありません！…たぶん。

博士

（笑）まあ、そんな感じじゃ！