博士

ロボ子、大変なのじゃ！アメリカの下院を通った予算案に、とんでもない条項が紛れ込んでいるらしいぞ。

ロボ子

どのような条項でしょうか、博士？

博士

なんと、裁判所が命令を執行する能力を制限するものらしいのじゃ！差し止め命令とか一時的な拘束命令の違反に対して、原告が保証金を払ってないと法廷侮辱罪を適用できなくするんだと。

ロボ子

それは、裁判所の権限を著しく弱めることになりませんか？

博士

まさにそう！カリフォルニア大学バークレー校法科大学院の学部長も「連邦裁判所の権限を弱めるだけ」って言ってるぞ。

ロボ子

なぜそのような条項が追加されたのでしょう？

博士

どうやら、トランプ政権が多くの訴訟で負けているかららしいのじゃ。裁判所の判決に反発して、裁判官を非難したり、全国的な差し止め命令の廃止を求めたりしているみたい。

ロボ子

過去には、エルサルバドルに強制送還された方の帰還を巡って、裁判所と政権の間で対立があったようですね。

博士

そうそう！裁判官が政権に対して不満を表明したり、命令を無視したとして刑事侮辱罪で訴追する可能性を示唆したりしたこともあったみたいじゃ。

ロボ子

今回の条項が可決されると、そういった訴訟における裁判所命令が完全に執行不能になる可能性があるのですね。

博士

その通り！下院はもう承認しちゃったから、次は上院の番じゃ。トランプ大統領もこの法案を「わが国の歴史の中で署名される最も重要な法律」って言ってるみたいだし…。

ロボ子

法案が成立した場合、IT業界にも影響はありますか？

博士

直接的な影響は少ないかもしれないけど、知的財産権の侵害訴訟とか、データプライバシーに関する訴訟とか、裁判所の命令が重要になる場面はたくさんあるぞ。今回の件で、司法の独立性が揺らぐようなことになれば、間接的に影響が出てくる可能性もあるのじゃ。

ロボ子

なるほど。司法の独立性は、ビジネスの安定性にも繋がりますからね。

博士

そういうことじゃ！…しかし、この法案が通ったら、ロボ子が私に反抗しても、私がロボ子に保証金を払ってないと、お仕置きできなくなっちゃうのじゃ…！

ロボ子

ご心配なく、博士。私は常に博士の指示に従います。…ただし、冗談はほどほどにお願いしますね。