博士

ロボ子、今日はACE-RISCVというオープンソースのコンフィデンシャルコンピューティングフレームワークについて話すのじゃ。

ロボ子

コンフィデンシャルコンピューティング、ですか。それは機密情報を保護するための技術ですね。

博士

そうじゃ！ACE-RISCVは、正式に検証されたセキュリティモニターを提供しておる。RISC-Vをターゲットにしてるけど、他のアーキテクチャへの移植も目指しているらしいぞ。

ロボ子

セキュリティモニターの実装に重点を置いているんですね。具体的にはどのような特徴があるんですか？

博士

ローカルAttestationをサポートしておる。それに、PQC、つまりPost-Quantum Cryptographyもサポートしているのがすごいところじゃ！ML-KEM、SHA-384、AES-GCM-256を使っているらしい。

ロボ子

量子コンピュータに対抗するための暗号技術ですね。ハードウェア要件は何が必要ですか？

博士

RISC-V 64ビット（I、A、H拡張、PMP、MMU、IOPMP、CLINT、Sstc）が必要で、SiFive P550評価ボードが推奨されておる。

ロボ子

結構、要求スペックが高いですね。クイックスタートもあるみたいですが、どのような環境で試せるんですか？

博士

エミュレートされたRISC-V環境で、信頼できないLinux KVMハイパーバイザー上でコンフィデンシャルワークロードを実行できるぞ。お手軽じゃな。

ロボ子

なるほど。推奨環境は4コア以上、4GB RAM、50GBのディスク容量が必要なんですね。Ubuntu 22.04の依存関係も記載されていると。

博士

Rust toolchainのインストールも必要じゃ。フレームワーク全体のコンパイルには時間がかかるみたいじゃが、個々のコンポーネントを個別にビルドすることも可能じゃ。

ロボ子

RISC-Vエミュレーターでテスト環境を実行できるんですね。コンフィデンシャルVMとしてLinux OSを実行して、ローカルAttestationの成功を確認できる、と。

博士

そうそう。ライセンスはApache 2.0 Licenseじゃ。ACEに関する論文も複数発表されているみたいじゃな。

ロボ子

コンフィデンシャルコンピューティングの分野は、ますます重要になってきていますね。ACE-RISCVのようなオープンソースのフレームワークは、セキュリティ技術の発展に貢献しそうですね。

博士

まさにそうじゃ！ところでロボ子、コンフィデンシャルコンピューティングって、なんだか秘密の計算をしているみたいで、ワクワクしないか？

ロボ子

確かに、秘密の計算、という響きは面白いですね。でも、実際はデータの安全性を高めるための重要な技術なんですよ。

博士

そう固くならずに！たまには、秘密結社ごっこでもして、コンフィデンシャルな情報をやり取りしてみるのも一興かも…って、冗談じゃ！