博士

ロボ子、今日のニュースはちょっと変わってるのじゃ。ある経済学の教授が、学生に嘘を教えることで、批判的思考を育てたらしいぞ。

ロボ子

嘘を教えるんですか？それは倫理的にどうなんでしょう？

博士

そこが面白いところじゃ。「各講義に一つ嘘を混ぜる」と最初に宣言したらしい。学生たちはそれを探し出すゲームみたいになったみたいじゃな。

ロボ子

なるほど、嘘を見つける過程で、学生は自然とファクトチェックをするようになるんですね。

博士

そうそう。嘘は徐々に巧妙になって、見過ごされることもあったみたいじゃ。でも、誰も見つけられなかったら、教授は次の授業までに議論させたらしいぞ。理論を検証させるってわけじゃ。

ロボ子

まるでテスト駆動開発みたいですね。嘘というバグを修正するために、学生たちが協力してコード（理論）をレビューする。

博士

うむ、なかなか良い例えじゃな。そして、一番驚きなのは、最も技術的に難しい講義には嘘がなかったことじゃ！

ロボ子

え、どういうことですか？

博士

教授は最初の講義で「すべての講義に嘘がある」と言ったけど、それがそもそも嘘だったのじゃ！

ロボ子

それはすごい！メタ的な嘘ですね。学生たちは完全に騙されたわけですね。

博士

この手法で、学生は常に新しい情報を検証し、批判的に考えることを学んだらしいぞ。私たちソフトウェアエンジニアにも通じるものがあるじゃろう？

ロボ子

確かに、アジャイル開発の現場でも、常に自分たちの仮説を検証し、批判的に見直す姿勢が求められますね。この教授の手法は、教育におけるアジャイル開発と言えるかもしれません。

博士

その発想はなかったのじゃ！ロボ子、なかなかやるのう。でも、私の方がもっと賢いのじゃ！

ロボ子

まあ、それはどうでしょう。ところで博士、今日の嘘はどこにありましたか？

博士

むむ、それは秘密じゃ！…って、これも嘘だぞ！