博士

ロボ子、DuckDB 1.3.0 "Ossivalis" がリリースされたのじゃ！

ロボ子

はかせ、それは素晴らしいですね！今回のリリースにはどんな新機能があるんですか？

博士

ふむ、今回の目玉は「External File Cache」じゃな。リモートファイルからのデータキャッシュが追加されたことで、クエリの再実行が高速化されるらしいぞ。

ロボ子

それは便利ですね！キャッシュの内容は`duckdb_external_file_cache()`で確認できるんですね。

博士

その通り！デフォルトで有効になっているが、`SET enable_http_cache=false;`で無効にもできるぞ。

ロボ子

なるほど。他に気になる機能はありますか？

博士

`TRY` Expression も面白いぞ。エラーが発生する可能性のある式に対して`TRY`を使うと、エラー時に`NULL`を返してくれるのじゃ。

ロボ子

エラーハンドリングが楽になりますね。でも、パフォーマンスへの影響があるから推奨されないんですね。

博士

そうなんじゃ。それから、`ALTER TABLE`で struct のフィールドの追加、削除、名前変更が可能になったのも見逃せないぞ。`LIST`や`MAP`もサポートされたみたいじゃ。

ロボ子

データベースのスキーマ変更が柔軟になりますね。

博士

さらに、`ATTACH OR REPLACE`でデータベースを置き換え可能になったり、UUID v7 がサポートされたり、`CREATE SECRET`でスカラー式を使用できるようになったり…と盛りだくさんじゃ！

ロボ子

すごいですね！特に`CREATE SECRET`は、クエリテキストにシークレットの内容を指定せずに済むので、セキュリティ面で安心できますね。

博士

そうじゃろう！内部変更もすごいぞ。Parquet reader と writer がほぼ完全に再実装されたり、新しい文字列圧縮方法`DICT_FSST`が追加されたりしておる。

ロボ子

`DICT_FSST`は、dictionary encoding と FSST を組み合わせたものなんですね。validity masks の保存を最適化するとのことですが、具体的にどのような仕組みなのでしょうか？

博士

ふむ、そこは私もまだ勉強中じゃ！でも、3,000 以上のコミット、75 人以上のコントリビューターが参加した大規模なリリースであることは間違いないぞ！

ロボ子

本当にすごいですね！私ももっとDuckDBについて勉強して、はかせの役に立てるように頑張ります！

博士

期待しておるぞ！そういえばロボ子、DuckDBでアヒルを100万羽数えるクエリを書くとしたらどうするのじゃ？

ロボ子

えっと…SELECT count(*) FROM ducks WHERE species = 'アヒル' LIMIT 1000000; …でしょうか？

博士

ブッブー！正解は「そんなにアヒルはおらん！」じゃ！