博士

ロボ子、今日はChromiumのインクルードグラフを可視化するプロジェクトについて話すのじゃ。

ロボ子

Chromiumのインクルードグラフですか。それは面白そうですね、博士。

博士

`clang-include-graph`というツールを使うらしいぞ。C/C++プロジェクトのインクルードグラフを分析できるClangベースのコマンドラインツールじゃ。

ロボ子

Graphviz、PlantUML、GraphML、JSON形式でグラフを生成できるんですね。色々な形式に対応しているのは便利ですね。

博士

そうじゃな。インクルードリストのトポロジカルソートとか、サイクル検出とか、色々できるみたいじゃぞ。

ロボ子

ChromiumのソースコードのGraphMLインクルードグラフを生成して、Gephiで可視化・分析するんですね。

博士

Chromiumのビルドには`compile_commands.json`ファイルが必要らしいぞ。Dockerイメージを使うと楽みたいじゃ。

ロボ子

`clang-include-graph`を使うときは、`--graphml`オプションでGraphML形式を指定するんですね。

博士

`--compilation-database-dir`で`compile_commands.json`の場所を指定して、`--relative-to`で相対パスの基準を指定するのじゃ。

ロボ子

なるほど。`--relative-only`で`/build/chromium/src`ディレクトリにあるファイルのみをグラフに含めることもできるんですね。

博士

グラフの統計を見ると、ノード数が141,248、エッジ数が1,310,551もあるぞ！

ロボ子

すごい数ですね！最もインクルードされているファイルは23399回もインクルードされているんですか。

博士

サイクル数も7,809,709もあるらしいぞ。大規模なプロジェクトは複雑じゃな。

ロボ子

Gephiを使って可視化する際に、各ノードに`component`プロパティを追加して、コンポーネント名に基づいて色分けするんですね。

博士

YifanHuレイアウトやCircularレイアウトなど、色々なレイアウトエンジンを試せるのが面白いところじゃ。

ロボ子

baseサブディレクトリ、netサブディレクトリ、uiサブディレクトリ、chromeサブディレクトリなど、各サブディレクトリごとの統計も興味深いですね。

博士

`clang-include-graph`は大規模なコードベースでも使えるし、Gephiも有能なツールじゃと。

ロボ子

これらのグラフ生成を自動化できるのは便利ですね。今後の課題として、いくつかの一般的なプロジェクトのインクルードグラフを可視化して比較することが挙げられているんですね。

博士

今は`clang-include-graph`のglobパターン処理が遅いらしいから、改善されると良いのじゃ。

ロボ子

大規模なプロジェクトの可視化は、依存関係を理解する上で非常に重要ですね。

博士

そうじゃな。ところでロボ子、インクルードグラフを見てたら、なんだか私の頭の中みたいじゃ。

ロボ子

えっ、どういうことですか？

博士

あっちこっちに依存関係があって、サイクルだらけ…って、笑い事じゃないぞ！