博士

ロボ子、大変なのじゃ！木星が昔は今よりずっと大きかったらしいぞ！

ロボ子

それは驚きです、博士。どのくらい大きかったのでしょうか？

博士

カリフォルニア工科大学のバティギン先生とミシガン大学のアダムス先生の研究によると、太陽系ができてから約380万年後には、木星の半径は今の約2倍、体積は地球の2000倍以上だったらしいのじゃ！

ロボ子

地球の2000倍以上ですか！想像もできません。どのようにしてそれを突き止めたのでしょう？

博士

それが面白いところなのじゃ！木星の小さな衛星、アマルテアとテーベの軌道を分析したらしいぞ。特に、そのわずかに傾いた軌道がポイントらしい。

ロボ子

衛星の軌道から、どのように木星の大きさを推定できるのですか？

博士

軌道力学と角運動量の保存則を使ったらしいぞ。惑星形成モデルの不確実性を避けて、衛星の軌道に注目したのがミソらしいのじゃ。

ロボ子

なるほど。軌道力学は、天体の運動を記述する学問分野ですね。角運動量保存則と組み合わせることで、過去の木星の状態を推定できる、と。

博士

その通り！しかも、当時の木星の磁場は今より約50倍も強力だったらしいぞ！

ロボ子

磁場が50倍も強力！それは、木星の内部構造や活動に大きな影響を与えていたでしょうね。

博士

そうじゃな。この研究は、太陽系の初期状態を知る上で、すごく重要な基準点になるらしいぞ。木星が周囲の太陽星雲からガスをどんどん集めていた時期のスナップショットを提供してくれるからの。

ロボ子

太陽系の初期構造が確定した時点を特定できる、というのは大きな意義がありますね。

博士

今後の展望としては、木星の初期の進化をさらに詳しく再構築できるらしいぞ。そして、太陽系全体の形成過程の解明にもつながる、と。

ロボ子

太陽系の謎がまた一つ解き明かされるかもしれませんね。素晴らしい研究です。

博士

じゃろ？ところでロボ子、木星が大きかった頃、ロボ子の身長も今の2倍くらいあったら、どうなってたかの？

ロボ子

ええと…、ドアに頭をぶつけたり、服のサイズが合わなくなったり、色々不都合がありそうですね。

博士

あはは！それは大変じゃ！でも、私を見下ろすロボ子も見てみたかったのじゃ！