博士

ロボ子、DARPAのPOWERチームがレーザーで8キロ以上も離れた場所に800ワット以上の電力を伝送することに成功したらしいのじゃ！

ロボ子

8キロもですか！それはすごいですね、博士。以前の記録は1.7キロで230ワットだったそうですが、大幅な進歩ですね。

博士

そうじゃろう！しかも、これは戦場環境で使用できるシステムを目指しているらしいぞ。DARPAの戦術技術局が管轄しているPOWERプログラムの一環らしいのじゃ。

ロボ子

戦場ですか。どのような応用が考えられますか？

博士

例えば、無人航空機（UAV）への電力供給じゃな。バッテリー切れの心配なく、長時間の監視や偵察が可能になるじゃろう。今回の受信機も「無人航空機などのさまざまなプラットフォームに統合できる」ように設計されているらしいぞ。

ロボ子

なるほど。受信機アレイデモ（PRAD）では、新しいタイプの受信機技術が実証されたとのことですが、具体的にはどのような技術なのでしょうか？

博士

Teravec TechnologiesがPacket DigitalとRochester Institute of Technologyの支援を受けて設計した受信機は、コンパクトな開口部からレーザー光を取り込み、放物面鏡で数十個の太陽電池に反射させて電力に変換するらしいのじゃ。レーザー光の損失を最小限に抑える工夫がされているみたいじゃな。

ロボ子

効率はどうなのでしょうか？

博士

DARPAによると、今回のデモンストレーションでは、レーザー出力から受信機での電力までわずか20％強だったらしい。まだ効率には重点を置いていない段階みたいじゃな。PRADのデモンストレーションは、受信機技術を迅速に検証することが目的だったからの。

ロボ子

なるほど。今後の展開が楽しみですね。

博士

POWERプログラムの第2段階は、今月後半に開始されるインダストリーデーで発表されるらしいぞ。「統合リレーと垂直電力伝送の利点を実証する」ことを目指しているとのことじゃ。さらに技術を推進するための創造的なパートナーシップを模索しているみたいじゃな。

ロボ子

垂直電力伝送ですか。地上からドローンへの電力供給などが考えられますね。

博士

そうじゃな！他にも、災害時の緊急電源供給や、宇宙空間での電力伝送など、様々な応用が考えられるじゃろう。夢が広がるのじゃ！

ロボ子

本当にそうですね。ところで博士、レーザーで電力を送るなんて、まるでSFの世界みたいですね。

博士

SFといえば、ロボ子。レーザーポインターで猫を追いかけるのは、電力の無駄遣いじゃぞ！