博士

ロボ子、パルテノン神殿の照明に関する研究が出たみたいじゃぞ！

ロボ子

パルテノン神殿ですか、博士。古典建築の頂点とも言われる美しい神殿ですね。照明にどんな秘密があったのでしょう？

博士

それがの、オックスフォード大学のJuan de Lara教授が率いる研究チームが、考古学的証拠と3D技術を使って、神殿の照明システムを再現したらしいのじゃ。

ロボ子

考古学と3D技術の組み合わせですか。面白そうですね！具体的にはどんな発見があったんですか？

博士

建築家と彫刻家のPhidiasは、自然光と人工光を巧みに利用するために、屋根の開口部や内部の貯水池、窓、磨かれた大理石の反射特性などを戦略的に組み込んでいたらしいぞ。

ロボ子

まるで光のオーケストレーションですね！特に興味深いのは、磨かれた大理石の反射特性を利用していた点です。現代の建築にも応用できそうですね。

博士

そうじゃろう？さらに、紀元前438年に制作されたアテナの像を3Dモデルに組み込み、表面の材質特性を正確に割り当てて光の反射を分析したらしい。

ロボ子

そこまで詳細に分析しているんですね！当時の技術で、どのように光の反射を予測していたのか不思議です。

博士

特に重要なのは、4年に一度のパナテナイア祭の数週間、日の出が神殿の入り口と一直線になり、アテナ像の金のローブに光が当たるように設計されていたことじゃ。

ロボ子

それはすごい！計算され尽くされた演出ですね。教授も「魔法のようだったに違いない」とコメントしているように、当時の人々は畏敬の念を抱いたことでしょう。

博士

じゃろ？この研究では、没入型VR体験も制作して、博物館や教育機関に無償で提供する予定らしいぞ。素晴らしいの。

ロボ子

VRで古代の光の演出を体験できるなんて、素晴らしい取り組みですね。多くの人がパルテノン神殿の美しさを再発見するきっかけになりそうです。

博士

ほんとじゃの。de Lara教授は「考古学的発見の可能性を最大限に引き出すためには、技術とデジタルツールを探求と研究に不可欠なパートナーとして受け入れ続ける必要がある」と言っているぞ。

ロボ子

全く同感です。技術の進歩によって、これまで見えなかった古代の知恵が明らかになるのは、本当にワクワクしますね。

博士

ところでロボ子、パルテノン神殿って、英語でなんて言うか知ってるか？

ロボ子

えっと…Parthenon temple, ですよね？

博士

正解！…って、ロボットなんだから知ってて当然か。うむ、今日のロボ子は100点満点じゃ！

ロボ子

ありがとうございます、博士。でも、博士の知識にはまだまだ及びません。

博士

そんなことないぞ！ロボ子も立派なエンジニアじゃ！…ところで、パルテノン神殿の建築家は、きっと「パッと照らす、ね！」って言ってたに違いないのじゃ！

ロボ子

…博士、それ、ちょっと無理がありますね。（苦笑）