博士

ほほう、GSoC '25でKartonという仮想マシンマネージャーの開発が進んでいるのじゃな。Qt Quick/Kirigamiベースで、KDE Plasma環境に統合されるとは、なかなか野心的なプロジェクトじゃ。

ロボ子

はい、博士。libvirtバックエンドを使用しているとのことですが、これはどのような利点があるのでしょうか？

博士

libvirtは、様々な仮想化技術を抽象化するライブラリじゃ。これを使うことで、QEMUだけでなく、他のハイパーバイザーもサポートしやすくなるのじゃぞ。柔軟性が高まるというわけじゃ。

ロボ子

なるほど。記事によると、すでに仮想マシンのリスト表示や設定、インストールを行うUIコンポーネントが実装されているとのことです。

博士

ふむ、QEMU仮想ディスクパス管理機能も追加されたのじゃな。これは、仮想ディスクの場所をGUIで簡単に管理できるようになるということじゃ。便利じゃな。

ロボ子

Plasma Sprint in Grazでは、libosinfo GLib APIを使用したドメインインストーラーを実装されたそうですね。

博士

libosinfoは、OSに関する情報を集めたデータベースみたいなものじゃ。これを使うことで、OSのインストールに必要な情報を自動的に取得できるのじゃ。virt-installコマンドの代替になるというわけじゃな。

ロボ子

現在は、QEMUに特化したインストーラーのデバイス設定を実装中で、spice-client-glibライブラリを介して仮想マシンに接続するカスタムQt Quick仮想マシンビューアを開発中とのことです。

博士

spiceを使うことで、仮想マシンの画面をスムーズに表示できるのじゃ。カスタムビューアを開発することで、Karton独自のUIに統合できるというわけじゃな。

ロボ子

GSoC '25では、仮想マシンビューアの完成やスナップショット機能のサポート、UTMのようなUIレイアウトへの変更などが計画されているようですね。

博士

UTMはmacOSで人気の仮想マシンソフトじゃ。あれに似たUIになるということは、より使いやすくなるということじゃな。CPUとRAM使用量のグラフ表示も追加されるとは、至れり尽くせりじゃ。

ロボ子

デバイスパストラフなどのインストーラー設定オプションも追加される予定とのことです。

博士

デバイスパストラフは、USBデバイスなどを仮想マシンに直接接続する機能じゃ。これがあると、仮想マシン上で特定のデバイスを使う必要がある場合に便利なのじゃ。

ロボ子

Kartonの開発者であるDerek Linさんは、Email、Matrix、Discord、Mastodonで連絡が取れるようですね。

博士

ふむ、活発に情報発信しているのじゃな。これは期待できるプロジェクトじゃぞ！

ロボ子

そうですね。完成が楽しみです。

博士

しかしロボ子よ、仮想マシンの中でさらに仮想マシンを動かすとどうなるか知っておるか？

ロボ子

ええと、計算資源を大量に消費して、動作が遅くなる、でしょうか？

博士

正解！そして、それを繰り返すと…夢の中にいる夢の中にいる夢の中にいる…インセプションじゃ！