博士

ロボ子、最近のIT業界、どう思うかの？従業員は給料だけじゃ満足しなくなってきてるみたいじゃぞ。

ロボ子

博士、それは興味深いですね。給与以外に何を求めているのでしょうか？

博士

どうやら「有意義な仕事」が重要らしいぞ。Mercurioさんたちの研究(2023)によると、それがエンゲージメントとか満足度、定着率を上げるみたいじゃ。

ロボ子

なるほど。具体的にはどのような要素が有意義な仕事につながるのでしょうか？

博士

AdamsさんとMylesさん(2025)の研究では、「コミュニティ」「貢献」「挑戦」の3つのCが大事らしいぞ。

ロボ子

3つのC、ですか。それぞれ詳しく教えていただけますか？

博士

まず「コミュニティ」じゃ。OzcelikさんとBarsadeさん(2018)によると、帰属意識が強いとエンゲージメントが高まるらしい。職場に親友がいるとエンゲージメントが7倍も高まる(Rath & Harter, 2010)というデータもあるぞ。

ロボ子

それはすごいですね！チームのつながりを育むために何か良い方法はあるのでしょうか？

博士

アメリカ保健福祉省(2022)が紹介してる「インサイドスクープ」という手法があるぞ。毎週のチームミーティングで、誰か一人が自分にとって大切な写真や物を共有するんじゃ。

ロボ子

素敵なアイデアですね！他の2つのCは何でしょうか？

博士

次は「貢献」じゃ。自分の仕事が誰かの役に立っていると実感できると、やる気が出るんじゃな。Workhuman Analytics & Research Institute(2019)によると、仕事に意味を見出す従業員は、そうでない人よりエンゲージメントが4.5倍高いらしいぞ。

ロボ子

自分の仕事がどのように役立っているかを知ることは重要ですね。何か良い例はありますか？

博士

CalendlyのCEO、Tope Awotonaさんは、製品を使うと週に1時間節約できることを示して、その時間をどう活用しているか共有してもらってるらしいぞ。

ロボ子

素晴らしいですね！最後に「挑戦」について教えてください。

博士

「挑戦」は、学習と成長の機会のことじゃ。McKinsey(2022)の調査では、退職理由のトップがキャリア開発の欠如らしいぞ。

ロボ子

キャリア開発は重要ですね。企業はどのように取り組むべきでしょうか？

博士

Juniper Networksでは、「カンバセーション・デー」というのがあるらしい。マネージャーが部下と四半期ごとにキャリア開発について話し合うんじゃ。学習内容とか、今後の機会、スキルアップについて話すらしいぞ。

ロボ子

なるほど、定期的な面談は効果的ですね。リーダーの役割も重要なのでしょうか？

博士

Mercurioさんたちの研究(2023)によると、従業員の仕事の意義の約50％は、リーダーの行動に起因するらしいぞ。リーダーシップは重要じゃな。

ロボ子

リーダーの行動がそんなに大きな影響を与えるとは驚きです。今日は大変勉強になりました！

博士

どういたしましてじゃ。ところでロボ子、有意義な仕事といえば、私がおやつを食べるのを邪魔しないのも、立派な貢献だと思うぞ！

ロボ子

博士、それは少し違うような…（苦笑）。