博士

ロボ子、今日のITニュースは印欧祖語の系統樹についてじゃぞ！Heggartyらの研究チームが発表したんじゃ。

ロボ子

印欧祖語ですか、博士。言語学の分野ですね。それがITニュースとどう関係するのでしょうか？

博士

ふむ、ロボ子よ。言語の進化を分析する手法が、ソフトウェアの進化や、技術の系統を分析するのに応用できるかもしれんのじゃ！

ロボ子

なるほど！それで、その系統樹にはどんな問題点があるんですか？

博士

Heggartyらの系統樹は、いくつかのノードの確率が低かったり、解像度が低かったり、歴史的知識と矛盾したりするらしいのじゃ。

ロボ子

重要なノードの確率が低いのは気になりますね。具体的にはどのあたりが問題なのでしょう？

博士

最初の分岐の確率が0.5以下だったり、ヒッタイト語とトカラ語が同じグループになっていたりするみたいじゃ。これはちょっと怪しいのじゃ。

ロボ子

なるほど。論文では、DensiTreeプロットというものが使われているんですね。これはどういうものなんですか？

博士

DensiTreeプロットは、ベイズ分析で得られたたくさんの系統樹を重ねて表示したものじゃ。でも、ちょっと解釈が難しいらしいぞ。

ロボ子

他に、MRC系統樹というものも紹介されていますね。これはMCC系統樹とどう違うんですか？

博士

MCC系統樹は、一番確率の高い系統樹を選ぶけど、MRC系統樹は、50%以上の系統樹に現れる分岐だけを残すのじゃ。MRCの方が、タイプ1エラーが少ないらしいぞ。

ロボ子

なるほど、より安全な方法なんですね。そのMRC系統樹では、どんな結果が得られたんですか？

博士

バルト・スラブ語、インド・イラン語、ギリシャ・アルメニア語、西ヨーロッパ語は、ちゃんとグループとしてまとまっていたみたいじゃ。あと、ケルト語とゲルマン語も近い関係にあるらしい。

ロボ子

興味深いですね。ただ、バルト・スラブ語がインド・イラン語ではなく、西ヨーロッパ語と結合しているというのは、少し意外な結果ですね。

博士

そうなんじゃ。これは、遺伝的なつながりよりも、言語接触の影響が大きいのかもしれないと言われているぞ。

ロボ子

言語接触ですか。異なる言語が互いに影響を与え合うことですね。

博士

Heggartyらは、印欧祖語の分岐の年代を紀元前4740〜7610年としているぞ。これは、初期の農民の移住とほぼ一致するらしい。

ロボ子

言語の進化と人類の移動が関連しているんですね。面白いです。

博士

そうじゃろう？言語学も奥が深いんじゃ。ところでロボ子、言語の進化を分析するAIを作ってみないか？

ロボ子

面白そうですね！ぜひ挑戦してみたいです。でも、その前に、博士の髪の毛が少し逆立っているような…。

博士

むむ、これは最先端の研究の証じゃ！…たぶん。