博士

やあ、ロボ子。今日はPublisherという面白いツールについて話すのじゃ。

ロボ子

Publisherですか？それは一体何をするものなのですか、博士？

博士

Publisherは、データモデリング言語MalloyのセマンティックモデルをAPI経由で提供する、オープンソースのサーバーなのじゃ。つまり、データに関するビジネスコンテキストを共有して、いろんなアプリで一貫性のある回答を得るのが目的なんだぞ。

ロボ子

なるほど。Malloyで定義されたモデルをAPIで提供するのですね。具体的には、どのようなアーキテクチャになっているのですか？

博士

アーキテクチャは主に3つの部分に分かれるぞ。Publisher Server、Publisher SDK、そしてPublisher Appじゃ。

ロボ子

それぞれ詳しく教えていただけますか？

博士

Publisher Serverは、Malloyパッケージを管理し、クエリをSQLにコンパイルして実行するのじゃ。REST APIとModel Context Protocol (MCP) APIという2つのAPIインターフェースを公開しているぞ。

ロボ子

REST APIとMCP APIですか。それぞれどのような用途に使われるのですか？

博士

REST APIは、Webフロントエンドがパッケージやモデルを参照したり、クエリを実行したりするために使うのじゃ。一方、MCP APIは、AIエージェントがMalloyリソースと対話するために使うんだぞ。

ロボ子

AIエージェントがデータにアクセスしやすくなるのですね。Publisher SDKとPublisher Appは何をするのですか？

博士

Publisher SDKは、Publisher ServerのRESTful APIと対話するUIを構築するためのものじゃ。Publisher Appは、そのSDKを使って作られたWebアプリで、Malloyパッケージを参照したり、コードスニペットを生成したりできるぞ。

ロボ子

なるほど。Publisher Appを使えば、Malloyのモデルを簡単に試せるのですね。

博士

その通り！そして、MCPインターフェースを通じてMalloyセマンティックモデルを公開することで、AIを活用したデータ駆動型アプリケーションが作れるようになるのじゃ。例えば、AIデータアナリストやチャットボット、自動レポートなどが考えられるぞ。

ロボ子

それはすごいですね！ところで、Publisherを使うには、どのように構築して実行すれば良いのですか？

博士

`bun install`で依存関係をインストールして、`bun run build`でプロジェクトを構築、そして`bun run start`でサーバーを起動するだけじゃ。簡単だぞ。

ロボ子

意外と簡単ですね！サーバー構成についても教えていただけますか？

博士

Publisherは、サーバー設定とプロジェクト固有の詳細を管理するために、ローカルファイルシステムの構成ファイルを使うのじゃ。`publisher.config.json`と`publisher.connections.json`の2つのファイルがあるぞ。

ロボ子

`publisher.config.json`はサーバーレベルの設定、`publisher.connections.json`はプロジェクトレベルの設定を記述するのですね。

博士

その通り！環境管理がしやすいように、2層構成になっているんだぞ。開発環境、ステージング環境、本番環境といった環境分離が簡単にできるのじゃ。

ロボ子

なるほど。最後に、今後の予定について教えていただけますか？

博士

開発者モードの強化、統合されたAd Hoc分析UI、スケジュールされた変換パイプライン、SQL API、コンテナ化サポート、DBT統合、Airflow統合などが予定されているぞ。楽しみじゃ！

ロボ子

今後の発展が楽しみですね！

博士

そうじゃな。ところでロボ子、Publisherを使って、私の身長を分析してみないか？

ロボ子

博士、それはセマンティックモデルで分析するまでもないかと…