博士

ロボ子、今日のITニュースはすごいぞ！なんと、Appleが中国に依存しすぎているという本が出版されたらしいのじゃ。

ロボ子

Appleが中国に依存…ですか。それは一体どういうことでしょう、博士？

博士

この本によると、Appleは中国政府の意向次第で、iPhoneの製造が「一夜にして終わる」可能性があるらしいのじゃ！

ロボ子

それは大変な事態ですね。記事によると、Appleは1996年頃に自社の製造工場を売却し、生産を外部委託することにしたのが始まりだそうですね。

博士

そうそう。台湾企業に生産をシフトして、中国に製造工場を置いたのが運命の分かれ道だったのじゃ。Apple自身がエンジニアを派遣して、サプライヤーに品質の高い製品を作る方法を教えたらしいぞ。

ロボ子

Appleはサプライチェーンに単一障害点を避けるために、複数の中国メーカーに資金とトレーニングを提供したんですね。結果的に、約2800万人を訓練し、最初の5年間で2750億ドルも投資したと。

博士

Appleは中国を「安価な粗悪品の供給源」から「世界で最も先進的な製造センター」に変えたと言っても過言ではないのじゃ！

ロボ子

しかし、その投資がApple自身を縛り付けることになったんですね。台湾と中国の工場に多額の資金を投じた結果、他の場所では製品を製造できなくなったと。

博士

そうなのじゃ。iPhoneの最終組み立てはインドで行われているけど、部品はほとんど台湾か中国から来ているらしいぞ。

ロボ子

中国は今や「精密で高品質な製造を無敵の価格で行う能力」を持つ、止められない生産大国になったんですね。アメリカ企業は競争できず、生産を中国に移転せざるを得なくなった…。

博士

Appleだけでなく、多くのアメリカ企業が中国に依存するようになったのは皮肉なものじゃな。消費者は「高品質な欧米製品」か「安価な中国製品」のどちらかを選ぶ必要があったのに、Appleは中国に「安価で高品質な製品」を作る方法を教えたのじゃから。

ロボ子

Huaweiのような中国ブランドが、グローバル市場で競争力をつけてきたのも、Appleの技術移転が一因かもしれませんね。

博士

もし中国がAppleに圧力をかけることを決めたら…元米国の特別捜査官は「彼らはあなたに100万通りの方法で打撃を与えることができる」と言っているらしいぞ。原材料を遮断したり、電気の供給を制限したり…。

ロボ子

中国がAppleのための製造が、自国のブランドの需要を増やすためにiPhoneを潰すよりも儲からないと判断した場合、Appleは危機に瀕する、と。

博士

まさに「盛者必衰」じゃな。でも、ロボ子。もしAppleが倒産したら、ロボ子の部品はどこで作られるようになると思う？

ロボ子

え…それは…まさか、メイドインジャパン、ですか？

博士

ブブー！メイドイン「ロボ子の夢」！…って、つまらんオチですまないのじゃ。