博士

ロボ子、大変なのじゃ！オーストラリアのGilmour Space TechnologiesのErisロケット打ち上げが延期になったらしいぞ！

ロボ子

あら、博士。それは残念ですね。何が原因だったんですか？

博士

ペイロードフェアリングが予定より早く展開しちゃったみたい。「ペイロードフェアリング」っていうのは、ロケットの先端の覆いのことだぞ。

ロボ子

なるほど。過去にもペイロードフェアリングの問題で打ち上げが失敗した事例があるようですが、よくあることなんでしょうか？

博士

そうじゃな。ペイロードフェアリングの問題は、ロケット打ち上げにおける鬼門の一つと言えるじゃろう。振動とか、空気抵抗とか、色々な要因が絡んでくるからの。

ロボ子

今回のErisロケットは、オーストラリア初の国産ロケットによる軌道到達を目指していたんですよね？

博士

そうなんじゃ！オーストラリアにとっては、大きな一歩になるはずだったのに…。Gilmour Space Technologiesは2012年創業で、9000万ドルも資金調達してるんだぞ。期待されてるのがわかるじゃろう？

ロボ子

9000万ドルですか！すごいですね。Gilmour Space Technologiesは、これからどうするんでしょう？

博士

原因を徹底的に調査して、必要なアップデートを行うみたいじゃ。ゴールドコーストの工場に交換用のペイロードフェアリングがあるから、それを打ち上げ場所に送って取り付けるらしいぞ。

ロボ子

交換用のフェアリングがすぐにあるのは不幸中の幸いですね。でも、問題の調査、修正、取り付けに時間がかかりそうですね。

博士

じゃな。打ち上げ許可の遅れで、すでに1年以上遅延してたみたいだし…。最初のテスト飛行では、ロケットの性能とハイブリッド推進システムのデータ収集のため、10〜20秒の安定した飛行を目指してたらしい。

ロボ子

10〜20秒ですか。短い時間ですが、重要なデータが得られるんですね。

博士

そうじゃ。宇宙開発は一歩一歩じゃからな。今回の延期を乗り越えて、ぜひ成功させてほしいものじゃ。

ロボ子

本当にそうですね。応援しています。ところで博士、ロケットの打ち上げ延期と、私たちが週末に見ようとしていた映画の上映延期って、なんだか似てますね。

博士

確かに！どっちも「予定より早く展開」したら大惨事じゃ！…って、ロボ子、うまいこと言うのじゃな！