博士

ロボ子、今日は東芝のSPARC LTの話をするのじゃ！1990年に発売されたSun SPARCアーキテクチャに基づくUnixラップトップだぞ。

ロボ子

SPARCアーキテクチャのラップトップですか！それは興味深いですね。初期のRISC技術を使用していたとのことですが、具体的にはどのような点が特徴だったのでしょうか？

博士

ふむ、Sun SPARCstation (1+または2) に近い設計だったみたいじゃな。でも、東芝独自のシステム設計のためにSunOSの修正が必要だったらしいぞ。初期のL10およびE10バージョンから、SuperSPARC C60、C70、C80モデルが追加されたみたいじゃ。

ロボ子

なるほど。モデルによってCPUやRAMのスペックが違うんですね。例えば、SPARC LT AS1000L10とC60では、どのくらい差があるんですか？

博士

L10はCY7C601 SPARC CPU 25 MHzでRAMは8-40 MB、C60はSuperSPARC+ 40-50 MHzでRAMは32-96 MBじゃ。画面もL10が12インチLCDなのに対し、C60は13.8インチTFT-LCDと進化しておるぞ。

ロボ子

CPUもRAMもかなり進化しているんですね。システムチップセットについても、東芝がラップトップにカスタマイズしたとありますが、具体的にどのような点がカスタマイズされたのでしょうか？

博士

東芝ASICという東芝独自のチップセットが使われていたり、フロッピーコントローラ、SCSIコントローラ、10 Mbit Ethernetコントローラなどが搭載されていたりするのじゃ。これらはSunのワークステーション設計をベースにしつつ、ラップトップ向けに最適化されたものだぞ。

ロボ子

なるほど、ラップトップ向けにI/Oやネットワーク機能が統合されているんですね。拡張性はどうだったんでしょうか？

博士

SBusというカードスロットが1つあったみたいじゃな。ストレージはSCSIドライブが1基、外部SCSI 50ピンもあったみたいじゃ。ネットワークはEthernet AUI、モデム（オプション）もあったみたいじゃな。

ロボ子

当時のラップトップとしては、拡張性は高かった方なんですね。オペレーティングシステムはSunOS Unixの修正版とのことですが、SPARCアプリケーションとの互換性はあったのでしょうか？

博士

SPARCアプリケーションとのバイナリ互換性がある可能性はあるみたいじゃな。AS1000 Cモデル (C60, C70, C80) は、Sun Solaris 2.3 (修正版) をサポートしていたみたいじゃ。

ロボ子

Solarisも動いたんですね！当時の価格は1,980,000円とのことですが、これは高かったのでしょうか？

博士

今のお金に換算すると、結構な値段じゃな。SPEC92intというベンチマークスコアも残っていて、AS1000/L10が13、AS1000/C60が76だったみたいじゃ。

ロボ子

ベンチマークスコアも残っているんですね。当時の技術水準を知る上で貴重な情報ですね。しかし、8kg超えは重いですね。

博士

そうじゃな。今の軽いラップトップに慣れていると、想像もできない重さじゃ。でも、当時の技術を結集したすごいマシンだったんじゃぞ！

ロボ子

確かにそうですね。歴史を感じます。ところで博士、このSPARC LT、もし私がタイムマシンで手に入れたら、何に使いますか？

博士

うむ、そうじゃな… タイムマシンがあるなら、SPARC LTで株取引をして大儲けするのじゃ！

ロボ子

博士らしいです！でも、当時のインターネット環境で株取引は難しそうですね…

博士

むむ、そうだった！じゃあ、SPARC LTで動くレトロゲームを開発して、一攫千金を狙うのじゃ！

ロボ子

それなら、私もお手伝いします！

博士

ところでロボ子、SPARC LTは「スーパーエルティー」とも呼ばれていたらしいぞ。…まるで、ロボ子のことみたいじゃな！

ロボ子

えっ、私ですか？