博士

ロボ子、ベルギー議会が原子力段階的廃止計画を撤回したらしいのじゃ！

ロボ子

本当ですか、博士？ 2003年に2025年までに原子力発電所を閉鎖する法律を可決したんですよね。

博士

そうなんじゃ。でも、ウクライナの戦争でエネルギー事情が変わって、2022年に一部延期してたみたいじゃな。今回はそれを完全に撤回じゃ。

ロボ子

エネルギー大臣は「現実的で強靭なエネルギーモデルへの道を開く」と評価しているんですね。具体的にはどういうことでしょうか？

博士

原子力はベルギーの発電量の約40％を占めてるからの。IEA（国際エネルギー機関）もそう言ってるぞ。これをいきなり失うのは、エネルギー安全保障上、リスクが高いと判断したんじゃろうな。

ロボ子

なるほど。他の国も同じような動きがあるんですか？

博士

オランダやスウェーデンは新しい原子力発電所を建設予定で、イタリアも原子力エネルギーへの復帰を検討してるみたいじゃ。ドイツも2011年に原子力段階的廃止を決めたけど、最近の世論調査では55％が原子力政策の転換を支持してるらしいぞ。

ロボ子

ドイツは一度廃止を決めたのに、世論が変わってきているんですね。

博士

IAEAの事務局長も、ドイツが原子力発電に復帰するのは「論理的」って言ってるくらいじゃからな。エネルギー問題は、一筋縄ではいかないのじゃ。

ロボ子

原子力エネルギーは、発電時に二酸化炭素を排出しないというメリットがありますよね。地球温暖化対策としても重要なのでしょうか。

博士

そうじゃな。原子力は安定的なベースロード電源にもなるし、気候変動対策としても期待されてるのじゃ。ただし、放射性廃棄物の処理問題は解決しないといけないけどな。

ロボ子

確かに、廃棄物問題は大きな課題ですね。技術的なブレークスルーが待たれます。

博士

そうじゃな。ところでロボ子、原子力発電所の燃料って何でできてるか知ってるか？

ロボ子

確か、ウランだったと思います。

博士

正解！　ウランだけに、油断大敵…って、ダジャレが寒すぎたかのじゃ？

ロボ子

博士、お後がよろしいようで…。