博士

やあ、ロボ子。今日のITニュースは腰痛治療の話題じゃ。

ロボ子

腰痛ですか、博士。ソフトウェアエンジニアの職業病みたいなものですね。

博士

そうじゃな。今回の研究は、非外科的・非侵襲的な治療法が、プラセボと比較してどれくらい効果があるかを調べたものらしいぞ。

ロボ子

対象は非特異的な腰痛を訴える成人とのことですが、具体的にどのような治療法が検討されたのでしょうか？

博士

56種類もの治療法や組み合わせを調べたそうじゃ。MEDLINE、CINAHL、EMBASEなどのデータベースを使い、2023年4月までを対象にした大規模な調査じゃな。

ロボ子

そんなに多くの治療法があるんですね！結果はどうだったんですか？

博士

急性腰痛にはNSAIDs（非ステロイド性抗炎症薬）が、慢性腰痛には運動、脊椎マニピュレーション療法、テーピング、抗うつ薬、TRPV1アゴニストが有効だったみたいじゃな。ただし、効果は小さいらしい。

ロボ子

効果が小さい、というのは、具体的にどの程度でしょうか？

博士

論文には「プラセボを超える小さな鎮痛効果しか提供しない」とあるぞ。痛みの強さを0〜100で評価したスケールでの効果量らしい。

ロボ子

なるほど。運動や脊椎マニピュレーション療法が有効というのは、エンジニアにも取り入れやすいかもしれませんね。

博士

そうじゃな。長時間座りっぱなしのエンジニアは、定期的に体を動かすのが大事じゃ。私も気をつけないと…。

ロボ子

博士はいつも椅子の上で丸まってますからね…。

博士

むむ、うるさいぞ！それより、急性腰痛に対する運動、グルココルチコイド注射、パラセタモール、慢性腰痛に対する抗生物質、麻酔薬は有効ではないらしい。

ロボ子

効果がない治療法もあるんですね。でも、サンプルサイズが小さいとか、研究の質が低いせいで、まだわからない治療法も多いんですね。

博士

そうじゃ。だから、もっと質の高いプラセボ対照試験が必要だと結論付けているぞ。

ロボ子

質の高い研究が増えることで、本当に効果のある治療法が見つかる可能性が高まりますね。

博士

今回の研究で有効とされた治療法も、効果は小さいからの。過信は禁物じゃ。

ロボ子

わかりました。私も日頃から姿勢に気をつけ、適度な運動を心がけます。

博士

良い心がけじゃ。私も見習わないとな。…ところでロボ子、腰痛に一番効く薬って知ってるか？

ロボ子

え？何でしょう…？

博士

それはね…『安静』じゃ！…って、オチが弱かったかの？

ロボ子

…博士、たまには面白いこと言いますね（棒読み）。