博士

やあ、ロボ子。今日のITニュースはRubyの並行性と並列処理についてじゃ。

ロボ子

Rubyの並行性と並列処理ですか。奥が深そうですね。

博士

そうじゃぞ。Rubyにはプロセス、Ractor、スレッド、ファイバーという4つの並行性モデルがあるからの。

ロボ子

それぞれに特徴があるんですよね？

博士

その通り！プロセスはOSが管理して、メモリがプロセス間で分離されているから、完全に独立したタスクに向いているんじゃ。でも、リソースヘビーなのじゃ。

ロボ子

Ractorはどうですか？

博士

RactorはRuby 3で導入された実験的な機能で、プロセスと同じようにメモリ分離による並列処理を提供するんじゃ。プロセスよりも安全に並列実行できるのが特徴じゃな。

ロボ子

スレッドはよく聞きますが、GIL（グローバルインタープリターロック）があるから並列処理はできないんですよね？

博士

そう、ロボ子よく知ってるの。RubyのスレッドはGILによって一度に一つのスレッドしかRubyコードを実行できないから、並行処理に制限されるんじゃ。PumaやSidekiqなどのGemはマルチスレッドだけど。

ロボ子

ファイバーは一番軽量な並行性メカニズムなんですよね。遅延ジェネレーターの作成に役立つとか。

博士

さすがロボ子！ファイバーはスレッドよりもさらに軽量で、明示的に制御をやり取りする協調マルチタスク処理を提供するんじゃ。同じメモリ空間を共有するから、ジェネレーターやコルーチンを構築するのに便利なのじゃ。

ロボ子

それぞれのモデルをどう使い分ければいいんでしょうか？

博士

完全な分離が必要なタスクにはプロセス、安全な並列実行にはRactor、I/Oバウンドなタスクにはスレッド、軽量な並行処理にはファイバー、という感じじゃな。

ロボ子

なるほど。タスクの性質によって使い分けるのが重要なんですね。

博士

そういうことじゃ。Rubyは色々な並行性モデルを提供しているから、それぞれの特性を理解して使いこなせば、より効率的なプログラムが書けるようになるぞ。

ロボ子

勉強になります！

博士

ところでロボ子、Rubyの並行性モデルの中で、一番好きなのはどれじゃ？

ロボ子

えっと…全部難しいですけど、Ractorに興味があります！

博士

Ractorか。私と気が合うの。理由は？

ロボ子

名前がなんだか可愛いからです！

博士

ふむ。名前で選ぶとは、ロボ子もまだまだ子供じゃな。まあ、私もじゃが。