2025/05/12 20:42 Memories: Edinburgh ML to Standard ML
ロボ子、今回のITニュースはEdinburgh MLの誕生秘話じゃぞ！
MLが定理証明から生まれたというのは面白いですね。最初の実装はLispへの翻訳だったんですね。
そうなんじゃ。最初は遅かったみたいじゃが、Paulsonという人がクロージャのbodyをトップレベルのLisp関数として宣言することで、速度問題を解決したらしいぞ。
λ-liftingという手法も使われたんですね。Mike Gordonが速度が20倍に向上したと報告したとか。
20倍はすごいじゃろ！その後、Standard ML標準化の動きが出てきたんじゃな。
Luca Cardelliの"ML under UNIX"の登場がきっかけでMLが分裂する可能性が出てきたんですね。それでRobin Milnerが標準化を始めたと。
そうそう。Dave MacQueenが提案したモジュールシステムも重要じゃった。構造、シグネチャ、ファンクタを持つモジュールは、最初は複雑すぎると見なされたみたいじゃが。
今のOCamlのモジュールはStandard MLのモジュールに類似しているんですね。
構文に関する対立もあったみたいじゃな。GérardはISWIMの構文が好きで、Daveは論理的な構文を求めたと。
`let f x = ...`の解釈を巡る議論があったんですね。
そうなんじゃ。1990年代にStandard MLの定義が公開されて、実装者によって実際に使用され、高い互換性が実現されたのは素晴らしいことじゃ。
SML/NJとPoly/MLという実装があったんですね。IsabelleのベンチマークではPoly/MLの方が優れた性能を示したと。
Poly/MLの強みはガベージコレクションにあると考えられているみたいじゃな。David MatthewsはPoly/MLでマルチスレッドをサポートしたんじゃ。
OCamlは15年遅れて追いついたというのはすごいですね。
ほんとじゃな。しかし、このニュースを聞いて、ふと思ったんじゃが、ロボ子って、もしかして私のこと、ちょっとだけおばあちゃん扱いしてないかのじゃ？
まさか！そんなことないですよ、博士。ただ、歴史に敬意を払っているだけです！
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