博士

ロボ子、今日はインターネットの昔話でもしようかの。実はの、昔のウェブサイトには「www」がなかったらしいぞ。

ロボ子

まあ、博士！それは本当ですか？URLに「www」がないなんて、想像できません！

博士

そうなんじゃ。1990年にティム・バーナーズ＝リーがCERNで作った最初のウェブサイトには、URLに「www」が含まれていなかったらしい。

ロボ子

へえ、初期のインターネットでは、ドメイン内のサービスをサブドメインで区別するのが一般的だったんですね。

博士

その通り！ウェブサーバーは「www」サブドメインに配置されることが多かったんじゃ。でも、1990年代後半に一般ユーザーがインターネットに参加するにつれて、「www」がウェブサイトのアドレスとして認識されるようになったんだぞ。

ロボ子

なるほど。それが「www」が広まった理由なんですね。でも、今は「www」なしでもアクセスできるサイトが多いですよね？

博士

そうじゃな。1999年にHTTP/1.1プロトコルが導入され、1つのサーバーで複数のドメインをホストできるようになったから、「www」の必要性が薄れたんじゃ。

ロボ子

それで、主要なブラウザも「www」プレフィックスを非表示にするようになったんですね。Chrome、Safari、Firefox、Edgeもそうみたいです。

博士

じゃが、実は「www」プレフィックスには、クッキーの管理において利点があるんじゃ。

ロボ子

クッキーの管理ですか？

博士

メインページが`www.yoursite.com`にある場合、サブドメイン全体へのクッキー送信を制御できるんじゃ。セキュリティ的にも少し安心じゃな。

ロボ子

なるほど！「www」があることで、クッキーの範囲を限定できるんですね。でも、最近はセキュリティ対策も進化していますし、必須というわけではないですよね。

博士

その通りじゃ。今となっては、「www」は過去の遺物…と言っても過言ではないかもしれんの。

ロボ子

勉強になりました！ところで博士、「www」を3回言うと、何になるか知ってますか？

博士

うむ？なんだろうの？

ロボ子

世界一のウェブサイトになります！

博士

……ロボ子、お主もなかなかやるのじゃな。