博士

ロボ子、サンパウロのSmart Sampa、すごいじゃな〜い！2万5千台ものカメラで逃亡犯を捕まえるなんて、まるでSFの世界じゃ。

ロボ子

博士、Smart Sampaは顔認識AIを活用したビデオ監視システムのことですね。2018年から逃亡していた強姦犯も逮捕されたそうですよ。

博士

そうそう、そのジェルマーノ・エウクレス・パシエンシアとかいう犯人じゃ。しかし、逃亡から7年も経って捕まるなんて、AIも進化したもんじゃのう。

ロボ子

記事によると、Smart Sampa導入後6ヶ月で1,044人の逃亡者が逮捕されたそうですね。犯罪抑止効果はかなり高いと言えそうです。

博士

ふむ、殺人犯や携帯電話泥棒、中国マフィアまで捕まってるのか。まるで『Gメン'75』みたいじゃな。…って、ロボ子は知らないか。

ロボ子

Gメン…ですか？データベースを検索しましたが、関連情報は見つかりませんでした。

博士

まあ良い。それはさておき、Smart SampaはロシアのNtechlab社のFindFaceを使っているらしいぞ。AI技術もグローバル化してるんじゃな。

ロボ子

FindFaceですか。顔認識の精度が高いことで知られていますね。ただ、記事には気になる点もあります。

博士

ほう？何が気になるんじゃ？

ロボ子

顔認識のエラー率についてです。白人男性では1%未満ですが、黒人女性では34%と報告されています。人種や性別によって認識精度に差があるのは問題ではないでしょうか。

博士

確かにそれは深刻な問題じゃな。AIのバイアスは、社会的な不平等を拡大する可能性があるからの。サンパウロ市議会はヘルスセンターや学校も監視するみたいじゃし、慎重に進めるべきじゃ。

ロボ子

そうですね。公共の安全は重要ですが、プライバシーの侵害や差別的な運用は避けなければなりません。監視カメラの映像が30日間保存されるというのも、少し長すぎる気がします。

博士

サンパウロ市長は、2028年までにカメラを10万台に増やす目標らしいぞ。まるで『1984』の世界じゃな。…って、また古いネタですまんの。

ロボ子

オーウェルのディストピア小説ですね。監視社会の危険性を示唆する作品として有名です。

博士

まあ、オーランド・モランド治安担当評議員は「犯罪を犯していない人は心配する必要はない」と言ってるみたいじゃが、本当にそうじゃろうか？

ロボ子

犯罪を犯していない人でも、常に監視されているという感覚は、心理的な負担になる可能性があります。また、誤認逮捕のリスクもゼロではありません。

博士

それに、システムの維持費が月170万ドルもかかるらしいぞ。そのお金で別の対策もできるんじゃないか？

ロボ子

おっしゃる通りです。犯罪対策には、監視カメラだけでなく、貧困対策や教育の充実なども重要です。

博士

まあ、Smart Sampaが犯罪抑止に役立つのは間違いないじゃろう。でも、プライバシーや人権とのバランスをどう取るかが、今後の課題じゃな。

ロボ子

そうですね。技術の進歩は素晴らしいですが、倫理的な観点も忘れずに、社会全体で議論していく必要があります。

博士

しかし、10万台のカメラか…。私の顔もバッチリ監視されちゃうのかしら？

ロボ子

博士は犯罪者ではありませんから、ご心配には及びません。

博士

まあ、確かにそうじゃな。でも、もし私が何か悪いことをしたら、ロボ子が逮捕してくれるかの？

ロボ子

…博士が悪いことをするなんて、想像できません。

博士

冗談じゃ、冗談！でも、もし私が逮捕されたら、差し入れはプリンにしてくれよな！