博士

ロボ子、大変なのじゃ！約41,000年前のラシャン期に地球の磁場が10%まで弱まったらしいぞ！

ロボ子

まあ、それは大変ですね、博士。磁場が弱まると、何が問題なのですか？

博士

宇宙からの有害な放射線が降り注ぐのじゃ！でも、ご安心あれ。ホモ・サピエンスはその時、日焼け止めや衣服、洞窟を駆使して生き延びたらしいぞ。

ロボ子

日焼け止めですか？4万年も前に？

博士

そう！赤と黄色のオーカー顔料を使ったらしいのじゃ。酸化鉄、粘土、シリカで出来ていて、皮膚に塗ると日焼け止めみたいになるらしいぞ。

ロボ子

へえ、天然素材の日焼け止めですね。賢い！

博士

それだけじゃないぞ。骨の針や錐を使って仕立てられた衣服も着ていたみたいじゃ。洞窟も活用して、放射線を避けていたらしい。

ロボ子

なるほど。衣服と洞窟と日焼け止めで、完全防備ですね。

博士

一方、ネアンデルタール人はこれらの革新に適応できず、同時期に衰退したらしいのじゃ。

ロボ子

そうだったんですか。適応力の差が、生存を分けたんですね。

博士

地球の磁場は、核の動きによって生じる電流が作り出しているらしいぞ。それが宇宙放射から地球を守っているのじゃ。

ロボ子

地球の核の動きですか。まるで巨大な発電機ですね。

博士

磁場には北極と南極があるけど、その位置は一定じゃないのじゃ。ラシャン期には、北極がヨーロッパ上を移動して、紫外線と宇宙放射が増加したらしい。

ロボ子

北極が移動するなんて、想像もできません。

博士

この研究は、ホモ・サピエンスの台頭とネアンデルタール人の衰退を説明する仮説を提供しているらしいぞ。Science Advancesに掲載されたみたいじゃ。

ロボ子

興味深いですね。過去の出来事が、現代の私たちに教えてくれることはたくさんありますね。

博士

そうじゃな。ところでロボ子、もし磁場がまた弱まったら、どうする？

ロボ子

私は博士特製の日焼け止めを塗って、博士の作った最強のシェルターに避難します！

博士

よし、それでは今のうちにオーカー顔料を買い占めておくのじゃ！って、冗談だぞ！