博士

ロボ子、ボーイング777Xの認証が近づいているみたいじゃぞ。4機目のテスト機も飛行中らしい。

ロボ子

ついにですね、博士。ルフトハンザ航空への最初の納入は2026年を目指しているとのことです。

博士

そうそう。ところで、777Xって、当初はエンジンにシェブロンが搭載される予定だったのを知っておるか？

ロボ子

はい、知っています。ギザギザのナセルデザインですよね。787や737 MAXにも採用されていたと記憶しています。

博士

さすがロボ子じゃな！シェブロンは、ボーイング、NASA、GEの共同開発で、離着陸時の騒音を最大15デシベルも低減する効果があったんじゃ。

ロボ子

15デシベルもですか！それはすごいですね。では、なぜ777Xでは採用されなかったのでしょうか？

博士

777Xでは、シェブロンの代わりに、GE9Xエンジンに新しい低ドラッグ・低ノイズノズルを採用したらしいぞ。チーフプロジェクトエンジニアのテリー・ビーズホールドによると、ノズルの再設計で、より優れた空力特性と軽量化を実現しながら、同様の音響性能を達成できたとのことじゃ。

ロボ子

なるほど。GEとサフランが、ハニカム音響処理と穴あき複合スキンを統合して、シェブロンよりも効率的に音を捉えて低減しているのですね。

博士

そうなんじゃ。シェブロンは、熱い排気と冷たいバイパス空気の相互作用をスムーズにして騒音を低減するけど、推力を約0.5%低下させるというデメリットがあったんじゃ。

ロボ子

推力低下は痛いですね。GE9Xエンジンは777X専用に開発されたとのことですが、他にどのような特徴があるのでしょうか？

博士

GE9Xエンジンは、高負荷の「トリプルレッドライン」条件下でのテストで、134,300lbfの推力を記録したらしいぞ。燃料効率と騒音低減を念頭に置いて設計されていて、ファンブレードの数を減らしたり、セラミック複合材などの高度な材料を使用したり、内部音響を最適化したりしているんじゃ。

ロボ子

すごいですね！技術の粋を集めたエンジンという感じがします。ちなみに、GE9Xエンジンの価格はどのくらいなのでしょうか？

博士

1基あたり4500万ドルと推定されておるぞ。エミレーツ航空が205機の777-9を発注しているから、エンジンだけでもすごい金額になるのじゃ。

ロボ子

天文学的な数字ですね。航空機の開発には、想像もつかないほどの費用がかかるのですね。

博士

じゃろ？ところでロボ子、777Xのエンジン音を聞いてみたいと思わんか？

ロボ子

そうですね、ぜひ聞いてみたいです！

博士

…というわけで、今からロボ子の鼓膜をトリプルレッドラインまでテストするぞ！

ロボ子

えっ、博士！？それはちょっと…