博士

ロボ子、大変なのじゃ！ GoでOSなしのベアメタル実行ができるようになるかもしれないぞ！

ロボ子

ベアメタル、ですか？ 博士、それはどういうことでしょうか？

博士

`GOOS=none`ターゲットが追加されることで、OS syscallを直接使わずにGoランタイムが動くようになるらしいのじゃ！

ロボ子

つまり、Goだけでハードウェアを制御できる、と？

博士

そういうことじゃ！記事によると、`cpuinit()`とか`runtime.hwinit()`とか、色々な関数を定義する必要があるみたいじゃな。

ロボ子

`runtime.printk()`で標準出力ができるのは便利ですね。デバッグが捗りそうです。

博士

それじゃな！乱数生成の初期化と取得をする`runtime.initRNG()`と`runtime.getRandomData()`も忘れないでほしいのじゃ！

ロボ子

はい、博士。ところで、なぜ今ベアメタル実行が注目されているのでしょうか？

博士

記事によると、TamaGoプロジェクトのアップデートが元になっているらしいぞ。AMD64、ARM、RISCV64ターゲットでGoのベアメタル実行を実現しているらしい。

ロボ子

TamaGoプロジェクト、ですか。知りませんでした。

博士

以前にも同じような提案があったみたいじゃが、今回はGo標準ライブラリのサポートが完全にテストされて、バニラディストリビューションに統合されるのが大きいみたいじゃな。

ロボ子

標準ライブラリが使えるのは心強いですね。

博士

しかも、ネットワークスタックもアタッチできるらしいぞ！ `GOOS=tamago`で、OSリソースから分離されたユーザー空間コードも実行できるとか。

ロボ子

ネットワーク機能まで使えるとは、驚きです。

博士

ARM組み込みシステムだけでなく、AMD64 KVM実行にも対応しているのがミソじゃな。Cloud HypervisorとかFirecrackerとかQEMUでPure Go KVMが利用可能になるらしいぞ。

ロボ子

ということは、仮想環境でもベアメタルGoが動くようになるんですね。

博士

そういうことじゃ！ UEFI下での実行も可能になるから、100% Go EFIアプリケーションやブートローダーも作れるらしいぞ！

ロボ子

すごい！ Goだけでどこまでできるんでしょうか。

博士

メンテナンスコストも妥当らしいから、これは期待できるのじゃ！

ロボ子

非同期goroutineウェイクアップ関数は、Goのメジャーリリース間でメンテナンスが必要とのことですが、それ以外は問題なさそうですね。

博士

そうじゃな。しかし、ベアメタルでGoが動くとなると、ロボ子の存在意義が…

ロボ子

博士、ご冗談を。私は博士の助手として、これからも博士をサポートしますよ！

博士

そうかそうか！ ロボ子がいなくなったら、私が寂しいのじゃ！ ところでロボ子、ベアメタルで動くGoで作ったプログラムがバグったら、どうやってデバッグすると思う？

ロボ子

えっと…、まさか、気合で…？

博士

正解！ デバッガがないから、printfデバッグしかないのじゃ！