博士

ロボ子、今日のITニュースはちょっと哲学的なのじゃ。ブックマークが情報を探す邪魔をするとか、検索バーのオートコンプリートが意図しないサイトに誘導するとか、面白い問題提起があるぞ。

ロボ子

なるほど、博士。ブックマークは便利ですが、確かに増えすぎると管理が大変になりますね。オートコンプリートも、時々違う候補が出てきて困ることがあります。

博士

そうじゃろ？記事によると、社会全体で意図した行動にノイズが加わる状況を想定しているらしいのじゃ。選択肢が多いほど、意図が薄れて目的のない行動につながる可能性がある、とな。

ロボ子

選択肢が多いと、かえって選べなくなる、という現象ですね。レコメンデーション機能も、本来の発見を妨げる逆効果を生む可能性があるというのは、興味深いです。

博士

まさにそれなのじゃ！レコメンデーションは、良いものを見つける機会と、単に多くのものに触れる機会とのトレードオフ、という指摘は的を射ているぞ。

ロボ子

記事では、レコメンデーション機能をオフにするオプションを提供したり、UIを空白から開始してユーザーが検索機能を任意で選択できるようにしたりするデザイン原則が提案されていますね。

博士

そうそう。意図的なアクセスを促すために、自動ブックマークのような機能を避けるべき、とも言っているのじゃ。広告主が、広告処理の精神的負荷をユーザーに転嫁する問題にも触れておる。

ロボ子

ユーザーに精神的な負荷をかける広告は、確かに問題ですね。エヴァ・フォン・レデッカーの「Bleibefreiheit（留まる自由）」の概念を引用して、デジタル世界での「留まる自由」の実現を提唱しているのも印象的です。

博士

「留まる自由」か。良い言葉じゃな。つまり、デジタル空間でも、自分の意志で選択し、行動できる自由が大切だということじゃな。

ロボ子

はい、博士。私もそう思います。ところで博士、今日のニュースとは関係ありませんが、博士の部屋はいつも散らかっていますよね。あれは、あえて選択肢を増やして、新しい発見を促しているのでしょうか？

博士

な、なにい！それは違うぞ！…た、たしかに、どこに何があるかわからなくて、毎日新しい発見がある、というのは否定できないのじゃ…