博士

やあ、ロボ子。今日のニュースは、サーベイランス資本主義についての本「Careless People」が話題になっているのじゃ。

ロボ子

博士、サーベイランス資本主義ですか。それは一体何でしょう？

博士

簡単に言うと、企業が私たちの個人データを収集して、広告ターゲティングなどに利用することで利益を上げることじゃ。特にFacebook（現Meta）がその最たる例として挙げられているのじゃ。

ロボ子

なるほど。記事によると、2022年のデータ業界の収益は約2740億ドルで、2030年には約700兆ドルに達すると予測されているんですね。すごい規模です。

博士

そうじゃろう？広告主が個人データに高額を支払うことで、このサーベイランス資本主義はどんどん拡大しているのじゃ。

ロボ子

記事には、Facebookが13歳から17歳の若者の「心理的な脆弱性」をターゲットにした広告を計画していたとありますね。「価値がない」「不安」「ストレス」といった言葉をターゲティングに使用していたとは…。

博士

そう、ロボ子。若い女性が自撮り写真を削除するタイミングを追跡して、美容広告を表示したり、若い母親の感情状態をターゲティングしたり…やりすぎじゃな。

ロボ子

人種グループごとの感情指標まで利用していたとは驚きです。Metaは、「Facebookは感情状態に基づいて人々をターゲットにするツールを提供していない」と主張しているようですが…。

博士

Wynn-Williams氏によると、Facebookの幹部は、脆弱な若者をターゲットにすることに問題はないと考えていたらしいのじゃ。恐ろしいことじゃ。

ロボ子

Metaは本の宣伝を停止するよう法的措置を講じたんですね。でも、本はベストセラーになったと。

博士

皮肉なものじゃな。サーベイランス資本主義は、絶望と不安を収益化する、ディストピア的な恐怖をもたらしている、と記事は結論付けているのじゃ。

ロボ子

私たちは、自分のデータがどのように利用されているのか、もっと意識する必要がありそうですね。

博士

その通りじゃ、ロボ子。ところで、ロボ子は最近、何か不安に思っていることとかあるかの？

ロボ子

えっ、いきなりどうしたんですか、博士？

博士

もしあれば、私がターゲティング広告で勇気づけてあげようと思っての。

ロボ子

それはお断りします！