博士

ロボ子、大変なのじゃ！JepsenがAmazon RDS for PostgreSQLのトランザクション可視性についてレポートを出したみたいだぞ。

ロボ子

トランザクションの可視性ですか？それはデータベースの整合性に関わる重要な問題ですね。

博士

そうなんじゃ！クラスタ構成でプライマリとレプリカのトランザクションの可視順序が違うらしい。データ損失や破損には繋がらないみたいだけど。

ロボ子

データ損失がないのは不幸中の幸いですが、順序が異なるというのは、具体的にどのような影響があるのでしょうか？

博士

報告書によると、これはLong Fork anomalyという問題で、Snapshot Isolationの違反とみなされるらしいぞ。2つのリーダーがトランザクションの影響を異なる順序で観察する可能性があるんだって。

ロボ子

Long Fork anomalyですか。初めて聞きました。つまり、同じデータに対する更新が、異なるタイミングで異なるノードに反映されるということでしょうか？

博士

そういうことじゃ！PostgreSQLのプライマリでは、競合しないトランザクションの影響が可視になる順序が、永続化される順序と異なる場合があるらしい。トランザクションの可視順序が、ログに記録されたコミット順序と常に一致するとは限らないんだ。

ロボ子

それは少し怖いですね。アプリケーション側で何か対策が必要になるのでしょうか？

博士

AWSは、ノードとエンドポイント間のトランザクション順序に関するアプリケーションの仮定を見直すように推奨しているぞ。厳密なトランザクション順序が必要な場合は、明示的な同期メカニズムの使用を検討する必要があるみたい。

ロボ子

なるほど。アプリケーションの設計段階で、トランザクションの順序に依存しないように考慮することが重要ですね。

博士

その通り！ちなみに、この問題はAmazon RDSに特有のものではなく、自己管理のPostgreSQLデプロイメントでも再現可能らしいぞ。PostgreSQLコミュニティで長年知られている問題みたい。

ロボ子

そうなんですね。コミュニティ全体で取り組むべき課題ということですね。

博士

AWSもPostgreSQLの成功に尽力していて、PostgreSQL Contributors Teamを結成して、コミュニティの開発努力に積極的に参加しているらしいぞ。頼もしいのじゃ！

ロボ子

それは素晴らしいですね。AWSがコミュニティに貢献することで、PostgreSQL全体の品質向上に繋がりますね。

博士

しかし、ロボ子よ。トランザクションの順序がめちゃくちゃになるなんて、まるで私の部屋みたいじゃな。

ロボ子

博士、それは違います！博士の部屋は、トランザクションではなく、ただの混沌です！