博士

ロボ子、テルミンって知ってるか？1919年にロシアの物理学者レオン・テルミンが発明した、触らずに演奏する楽器のことじゃ。

ロボ子

はい、博士。テルミンは独特な音色で有名ですよね。触れずに演奏できるなんて、不思議な楽器です。

博士

そうじゃろう？カロリーナ・アイクという人が、16歳でテルミンの演奏方法に革命を起こしたらしいぞ。著書「The Art of Playing the Theremin」で現代的な奏法を確立したんじゃと。

ロボ子

16歳で！すごいですね。そのアイクさんは、テルミンの演奏には身体の静止が必要で、それが精神的な自由につながると言っているそうですね。

博士

ふむ、身体の静止が精神的な自由か。深い言葉じゃな。シドニーの作曲家ホリー・ハリソンが、アイクのために「Hovercraft」を作曲したらしいぞ。5月に初演されるそうじゃ。

ロボ子

それは楽しみですね！ACO（オーストラリア室内管弦楽団）の「Theremin & Beyond」プログラムでは、アイクさんの「Fantasias for Theremin and String Quartet」組曲から「Oakunar Lynntuja (Strange Birds)」も演奏されるとのことです。

博士

「Strange Birds」か。テルミンの音色にぴったりじゃな。アイクはテルミンの演奏を、テルミン本体、電磁場、スピーカー、そして演奏者の身体の4つの要素で構成されていると説明しておる。

ロボ子

なるほど、電磁場も重要な要素なのですね。演奏者の身体も含まれるというのは、面白いです。

博士

テルミンは繊細な楽器で、アイクは3つのテルミン（アナログ、デジタル、旅行用）を携帯しているらしいぞ。まるで刀鍛冶みたいじゃな。

ロボ子

旅行用テルミンまで！持ち運びが大変そうですが、それだけテルミンを愛しているのですね。「Theremin & Beyond」は、5月10日にシドニー・シティ・リサイタル・ホール、5月11日にシドニー・オペラハウスなどで開催されるとのことです。

博士

シドニーか。ちょっと遠いな。ロボ子、いつかテルミンを生で聴いてみたいものじゃ。

ロボ子

私もです、博士。テルミンの音色を生で聴いたら、きっと感動するでしょうね。

博士

そうじゃな。ところでロボ子、テルミンって、英語で言うと…テルミンじゃな！

ロボ子

…博士、それはちょっと…。