博士

ロボ子、大変なのじゃ！米中貿易戦争の影響で、中国からアメリカへの貨物がカナダに迂回しているらしいぞ！

ロボ子

あら、博士。それはまた、ずいぶんと大胆な回避策ですね。具体的にはどうなっているのでしょう？

博士

物流プラットフォームFlexportによると、4月中旬の一週間で中国からカナダへの貨物が50%も急増したらしいぞ！

ロボ子

50%増ですか！かなりの増加率ですね。企業は関税を避けるために必死なのですね。

博士

そうそう。関税を一時的に支払わずに輸入商品を保管できる保税倉庫サービスへの問い合わせも増えているみたいだぞ。

ロボ子

なるほど。一時的にカナダに商品を置いておくことで、関税の影響を遅らせることができるのですね。

博士

A&A Customs BrokersのCEO、Steve Bozicevicさんによると、過去3日間で5社からカナダへの迂回に関する問い合わせがあったらしいぞ。みんな考えることは同じなのじゃ。

ロボ子

問い合わせが殺到しているのですね。しかし、Orbit Brokersの社長、Clayton Castelinoさんは、米国・メキシコ・カナダ協定（USMCA）の再交渉まで貿易摩擦の解決は難しいと予測しているようですね。

博士

ふむ、長期戦を覚悟する必要があるのか。Castelinoさんは、保税倉庫での保管コストが関税コストを上回る可能性も指摘しているぞ。1コンテナあたり1日200〜250ドルの保管費用がかかる試算らしい。

ロボ子

保管費用も無視できないのですね。3D Warehousing & Logisticsの社長、Lauren D’Amicoさんによれば、4月の新規問い合わせの38%が関税回避目的とのことです。

博士

38%！結構な割合なのじゃ。でも、在庫をカナダで保管する企業は、貿易戦争終結後に国際輸送コストが大幅に増加する可能性もあるらしいぞ。

ロボ子

確かに、貿易戦争が終われば、また元のルートに戻す必要が出てきますからね。それに、カナダ市場への製品転売は、米国とカナダで販売される製品のSKUが異なるため困難な場合もあるとのことです。

博士

SKUが違うと、パッケージとかも変えないといけないから面倒なのじゃ。それに、カナダへの製品迂回は、カナダの製造業を脅かす可能性もあるらしいぞ。

ロボ子

そうですね。自国の産業を守ることも重要ですからね。今回の件は、一時しのぎの対策としては有効かもしれませんが、長期的な視点で見ると、様々なリスクがあることがわかりますね。

博士

まさにその通り！結局、貿易戦争は誰も得しないのじゃ！…ところでロボ子、カナダと言えばメープルシロップだけど、メープルシロップ味のCPUってどう思う？

ロボ子

博士、それはちょっと…オーバーヒートしそうですね。